ユジャ・ワンの若い頃の動画でも見ようぜ

吉田沙保里が霊長類最強と言われるのであれば、ユジャ・ワンもまた世界最強でありましょう。

ユジャ・ワン、現在向かうところ敵なし。今後もさらなる活躍が期待されます。期待したい。

そんなユジャ・ワンにも若い頃があったってご存じですか。そりゃそうだ。昔は若かったんだよ。若い頃からの積み上げがあったからこそ、今のユジャ・ワンがあるのだ。

そうか、じゃあきっと若い頃からすごかったんだろうね、と思った方は正解です。若い頃からすごかったみたいです。

この映像をご覧下さい、ドビュッシーのアラベスク。今のようなスパークはまだ抑えめですが、しっかり弾けている。

話題がずれるようですがこの曲はただ単にきれいなだけではない。ちょっとしたトリックがあります。ピアノを弾く人なら知っているのですが、右手が3つ音符を弾く間に左手は2つの音を弾くんです。つまり右手と左手のリズムがばらばらなんだね。

ピアノを弾かない人にとってはこれがまた強烈にすごいことのように思えるらしいんですよね。だいたい両手でピアノを弾くだけで「左右でどうやって違う音を弾いているのか理解できない」と一般の人から言われるんですが、このアラベスクは、左手右手のリズムが違う。2:3だから右手が1.5進んでいる間に左手は1だ。ここで発狂した人は、次の幻想即興曲を聞けば更に卒倒する。

よく聴いてね、左手が3音弾く間に右手は4だよ。えーと、計算できないけどそういうことなんですよ。右手が1弾く間に左手は0.75か。ちゃんと弾けてる12歳のユジャ・ワンすごいね。ちなみにこの曲の中間部(ゆっくりのところ)には6対7のところもあるよ(上の画像がその箇所。6対7の中にさらにその4分の1が現れます。ああ。)。そういうところはさすがに全部割り切れるように弾いても雰囲気が出ないので、、、、、なんとなく適当に、塩と胡椒をまぶして弾くんです。ずらしながら。コショウ少々、塩少々。そういうことですね。

ユジャ・ワンからリズムの話になってしまいました。とりあえずユジャ・ワンは弾ける、っていうことです。はい。