ギロックという名前に憶えのある方はどれほどおられるでしょう。いやしかし懐かしい名前を聞いた、という感じですか。今年はあまりメモリアルイヤーな作曲家がいないな、と思っていたのですが、教育界を代表するアメリカの名作曲家、ギロックが生誕100年じゃないか(1917, ミズーリ生 – 1993, ダラス没)。
子どものころピアノをやっていたと言う方、いま憶えている作曲家を挙げてみて下さい。まずバイエルとブルグミュラーは鉄板ですよね。あとは誰です?バーナム?シューマン?カバレフスキー?まさかバルトークとかミニョーネとかと仲良しだった人はいないよねきっと(おられますかね?)・・・。日本人だと中田喜直とか湯山昭とか・・・挙げだしたら止まりません。
なに?ハノン?やめてくれよ!その名前だけは思い出したくないよ!!無意味な音の連続はもうこりごりだよ!しかしハノン(フランス人なので本当はアノン)のおかげでスケールが強制的に弾けるようになった人も多いでしょうからよしとしましょう。
楽しく愉快な曲の数々、なつかしいなあ(ただしハノン除く)。きれいで、かつ、子どもたちに飽きさせずにいろいろなテクニックを学ぶ事ができるようになっているんですよ。ブルグミュラーとかわけもわからず弾いていましたけど、いま楽譜をふたたび楽譜を眺めてみると・・・そうか、このテクニックを勉強するんだな、とかこういうリズムの勉強を・・・とか目から鱗が落ちるのでかつてのピアノ少年少女だったみなさんも一度楽譜を引っ張り出して見られることを強くお勧め致します。
というわけで子どものための作品と言えばギロックも入ってくると思うのですが、この方、意外にそれほど知られていないのでしょうか。YouTubeでもあまりヒットしないし、ナクソスで見ましてもリストがしょぼい。やはり日本ローカルで有名だったのでしょうか。でもある程度知られていますよね。Bach Cantatasにも名前があるし。
100年を記念してもっとギロックを活発化させましょう。日本ギロック協会もあります。しかしギロックばっかりずーっと聴いていると(さっきから聴いているんですが)・・・ちょっと飽きますかね・・。ひぃ、すいませんギロック先生申し訳ありませんっ!!
ギロックを1曲だけと言えば・・・ソナティナとかか?