アンドレ・ワッツが前立腺がんだそうです。とりあえず今月のフィラデルフィア管弦楽団との公演をキャンセルしたそうです。この新聞の記事は8月8日ということなのでつい最近のニュース。
ワッツは今、70歳です。なるほどワッツも70歳なんですね・・・。時が経つのは早い。確か前回の来日は病気だったか何だかで中止になっているはず。
ワッツは日本ではあまり人気がないですね。誰か評論家が「深みに欠ける」とかそういうことを書いていたように記憶していますが、確かにアメリカのピアニストらしくうわーんと鳴るところが強みですよね。
ただ、聴いているうちにどうもいごこちがよろしくない・・・。なんだか陰影がなくてわーわーうるさく言っている感じがする・・・。と思われる可能性もゼロではないです。
やはりアメリカ人なので、というと言葉はよろしくないでしょうか。この世代のアメリカ人はそういう傾向をもつのでしょうか。例えばショパン国際で優勝しているギャリック・オールソンもこのような傾向がありますでしょうかね。
しかし前立腺がんとは・・・。
病気の公表は本人の意志だそうです。診断が出たのは一週間ほど前とのこと。早期の治癒をお祈りいたします。
そして今回ワッツの代役で登場するのはヴォンドラチェック。一躍時の人になるか!
・・・が、ワッツがニューヨーク・フィルにデビューした時ほどには劇的な反応はないかもしれませんね。すでにヴォンドラチェックは齢も30近く、キャリアも順当に築いてきており、何より今年のエリザベート国際コンクールで優勝したことにより名声を得ていますからね。