スタインウェイを中国のPoly Group（保利集団）が買うのではないかという憶測が流れているようです。今スタインウェイを保有しているのはポールソンという億万長者ですが、このPoly Groupと交渉に入っているようだという情報があるのだそうです。両者ノーコメント、スタインウェイからもコメントなし。報じたのはブルームバーグ。それを紹介しているレブレヒトのブログを読んで知りました。
レブレヒト：
最高で10億ドル（現在のレートで約1107億円）ぐらいで売却される可能性があるんだとか。高っ。ポールソンがスタインウェイを買ったのは2013年、5億1200万ドル（567億円ぐらい）らしいので、もし10億ドルで売ったら素晴らしい儲けになりますね。投資ファンドしてやったり。
（※ドルの桁数を間違えていたので修正しました）
スタインウェイというのはやはりブランドです。「スタインウェイは中国にとてつもない可能性がある、消費者はブランドが好きだから。中国の中流階級は豊かになるにつれ、子ども教育のために贅沢なピアノを買いたいと思うようになるだろう。その時スタインウェイに勝るブランドはない」と中国のマーケットリサーチャーは言っているそうです。
“Steinway has massive potential in China as consumers love the brand,” Rein said by phone Tuesday. “As Chinese middle-class families get wealthier, they’ll be willing to spend on a luxury piano for their kids as they see music as a key part of their education. And nobody beats Steinway on that.”
日本人も中国人に劣らずブランドが好きだけど、スタインウェイはさすがに家庭のピアノとしては定着しませんでした。もちろん富裕層はスタインウェイを買いましたが、中流層はヤマハかカワイだったのではないでしょうか。私も子どもの頃祖母にヤマハC3を買ってもらいせっせと練習しました（ありがとうおばあちゃん！）。
日本の場合と中国の場合は何が違うのだろう。実際に中国でスタインウェイが売れているのか、売れるのかという点に疑問はありますが（上記専門家によれば年に30-40%の成長が見込まれるのだとか）日本にはヤマハとかカワイとかが頑張ってピアノを作ってきた、その影響がありますでしょうか。
日本人だってスタインウェイが好きだったかもしれないが、高すぎた。はるかに安く、しっかりした日本製の楽器を買えたというのが大きい・・・・のでしょうか？
中国製の楽器はまだ世界に出てきていませんよね。っていうか中国のメーカーの場合は国内消費に全力を注げばがっぽがっぽ儲かるからわざわざ世界に出て行く必要がないのかな？そんな事もないと思うんですがね。きっとそのうち出てくるのでしょう。
