・1940年10月17日アメリカ生まれの素晴らしいピアニスト。
・アルゲリッチの元パートナー。
・1958年からロンドン在住。
・マイラ・ヘス門下。
・スティーヴン・ビショップとして活動を始めた。
・シンガーソングライターに同名の人がいて紛らわしいからという理由でステーヴン・ビショップ=コワセヴィチに改名。
・コワセヴィチは実父の苗字(クロアチア人)。ビショップは継父の苗字。
・さらにあとになってスティーヴン・コワセヴィチに名前を変更。
スティーヴン・コワセヴィチが75歳になりました。バースデーコンサートがロンドンのウィグモアホールで今月30日に開催されるそうです(上の画像)。しかも前半はゲストでアルゲリッチが出演しデュオを演奏する!実にめでたい。もちろんチケットはソールド・アウトですよ。
コワセヴィチが最後に日本に来てからどれぐらいが経つのでしょう。かつては頻繁に来ていたというのに最近は来ていない。(私は残念ながら録音でしか聴いたことがないのですが。)
ヨーロッパでは高く評価されているピアニストの一人ですが、日本での人気は今ひとつ。このあたり不思議というか、残念というか、やや複雑な気持ちです。欧米の事務所の人たちや音楽家たちから「日本の音楽界は特殊だ」と言われることは多いのですが、コワセヴィチが来ないのもまた特殊だと言えるのではないでしょうか。
日本ではアメリカのピアニストというと、どうしてもドイツはじめ欧米のピアニストあるいはロシア系のピアニストよりも人気が出ない、という傾向はありますが。
まあコワセヴィチは米国生まれとはいえクロアチア人男性とアメリカ人女性のハーフですけれども。
このあたり日本の音楽業界も変わって行ければいいのですが、どうも良い方向にかわってはいかなそうで、これはねもねも舎ががんばるしかないのかな、と思っています。でもねもねも舎はうまれたての子鹿のように体力がなく、足もどちらかというとふるふるしているので、コワセヴィチを呼ぼうにもぜんぜん呼べないです。もっと強くなりたいです。
とりあえずのところはどうしようもないので、彼の所属する音楽事務所ICAが投稿した以下のYouTube映像をご覧下さい。肩の力の抜けたバッハに静かな感動を覚えます。きれいなアメリカ英語。しかし椅子低いな。