ステージは恐怖です。それは誰にとってもそうです。巨匠と言われるような人でも、新人と言われる人でも、ステージに出る時に緊張しないという人はいません。どんな小さなコンサートであっても、1万人の聴衆がいるようなコンサートであっても、ともかく緊張します。本番直前の、舞台袖の雰囲気というのは一種独特で、そばで見ている側にも出演者の激しい緊張感が伝わって来ることもあります。
うまく弾けるだろうか、音符を忘れないだろうか。聴衆は気に入ってくれるだろうか。批評家はいい評を書いてくれるだろうか・・・(批評家というものの存在意義がだんだんと問われる時代になってきていますが)。
ニコラ・ベネデッティ。ピアニストではありませんけれども、ヴァイオリンのスターとして活躍する彼女が、7つのヒントを教えてくれています(ベネデッティ、日本には最近来ていませんね)。ステージに立つ時に、一つの心の拠り所としてみて下さい。
1.Remember – the audience is on your side
憶えておくべき ― 聴衆は常にあなたの側にいる
2.Try to keep things in perspective
つねに全体を見通しておくこと
3.Don’t leave dealing with nerves until the minute you go on stage
ステージにあがる直前まで、緊張感を保つ(緊張と戦う)のを辞めないこと
4.Tackle the physical side-effects of nerves
緊張によって身体に現れる影響に取り組む
5.Work on your power stance
姿勢、力の使い方に気をつける
6.Try not to get superstitious
迷信にとらわれないこと
7.Finally, if it DOES all go wrong – don’t panic!
もしめちゃくちゃになったとしても、パニックに陥らないこと
うまくいく、いかないというのは心の状態とも強く関係があります。これを心の中に刻むことにより、心理的に楽になるのであれば、ぜひずっと思いに留めてください。なお、やっぱりだめだった、という場合は他の方法を探してみましょう。
なお、上記のそれぞれの項目にそれぞれちょっとした解説がついているので、もっと詳しく知りたい人はBBCのサイトを読んてみてくださいね。英語ですが頑張ってみて下さい。ピアノを弾くより英語の文章を訳すほうがはるかに簡単ですから!