血迷った、という言葉がもっとも似合いそうな動画が話題になっております。
投稿主はルイ・シュヴィッツゲーベル(公式サイト)。ピアニストだ。松本零士の漫画にでも出てきそうな格好いい名前、もちろん、スラリとしたイケメンだ。
中国系スイス人で、実は日本での演奏歴もある。そんな男が公開したアホすぎる動画が、これ。
うん、誰が得するんだろう。
シュールだな、と微笑したあと、しかしこれ、どうやったら実際にできるのか?と考え込まざるを得ない。つまりこれは二重のしかけをともなった動画なのである。このことに気がつく人はいったいどれほどいるだろうか?敏感なねもねも舎の面々しか見抜けなかったに違いない。
ええっと、上下が逆になっていて、左右の手も入れ替えている、ということは、まてまて、うーん、結局のところ普通の指使いでいいんだな?そうだな?と何度も頭の中で確認して、なおかつ、実際に椅子の上に転がってやってみた私は、すっかりこの動画にしてやられたと言わざるをえない。
だが身体の感覚が狂うから、なんだかちゃんと弾けない。弾くところまで試みた自分を、褒めてあげたい。
それはさておき、シュヴィッツゲーベルの動画は無駄に腹筋のトレーニングも兼ねている。シックス・バック―Six Bachと書いてバッハを弾くというダジャレまでつけられてしまっては、今年の「ねもねも舎オブ・ザ・イヤー」を贈らざるを得ないかもしれない、と思っている。
我こそはという強者ども、集まれ!Six Bachって言うんだから、誰かパルティータ全6曲を腹筋付きで完奏してくれないか(もちろん「繰り返しつき」で)。