今日チョ・ソンジンがソウルに帰還、ソウル・アーツ・センターで2公演

2016年2月2日は、ソウルのピアノファンにとって歴史的な日になる。

なんて格好付けなくてもいいんですが、今日、ショパン国際ピアノコンクールで優勝したチョ・ソンジンがソウル・アーツ・センターで演奏をしているようです。今まさに終わったぐらいでしょうか。

ショパン国際コンクール・ガラ・コンサートに出演したので、単独リサイタルではないのですが、それでも、優勝後初めてソウルでのコンサートということなので、熱気はすごかったでしょうね。

昨日の記者会見では80名もの報道陣が集まったそうです。今日のソウル・アーツ・センターのチケットも発売1時間で完売したと。ソウル・アーツ・センターはけっこう大きくて2,523席ありますが、これが1時間で売り切れたというのは真面目にすごいことです。

そういうこともあって追加公演が2時から行われた、ということです。こちらももちろん完売してましたよ。

プログラムは、私は韓国語は全然わかりませんけど、ソウルアーツセンターのサイトによりますと、多分東京で先日行われた2公演(1/28と1/29の公演)の、順序が逆になっている感じ。つまり、今日の午後2時の回が1/29公演と同じプログラム。午後8時の回が1/28と同じプログラムということです。日本語で書かれたプログラムが知りたいと言うことでしたら、ジャパンアーツのサイトをみればいいです。

昨日のソウル・アーツ・センターでの会見の様子は韓国系メディアがアップしていて、日本語でも読めますが、英語で書かれているこことかが詳しい。そこによりますと、ドイツ・グラモフォンと5年で5枚のCDリリース契約を結んだそうです。既に発売されているコンクールのライブCDは韓国だけで8万枚以上を売ったそうです(一部報道によると世界で10万を超えたという噂もあります)

「500枚売れたらヒット」と言われるクラシック音楽のCDとしてはこれはもう、卒倒するぐらい売れているわけです。もちろん、今後出すCDはここまで売れないでしょう。5枚出すにしたがい、順々に売れる数は減っていくでしょうが、それにしたって万近く、あるいは万越えするものもあるかもしれません。

ドイツ・グラモフォンとしてはもう最高のビジネスチャンスなので、ほくほくでしょう。ピアノとピアニスト、スタジオ、技術者、プロデューサーという少人数でアルバムが作成できるので、経費も少なく、売上げは高く。夢の様だ。あ、でも最初の録音はチョン・ミュンフン指揮ドレスデン・シュターツカペレでショパンのピアノ協奏曲第1番とバラード4曲ということらしいので、経費は結構かかりますね。

チョ・ソンジンはとても謙虚な人だそうですから、このフィーバーでも自分をよく見つめて地に足を着けた活動をしてくれそうです。つまり、もっと上手くなる可能性を秘めています。

ショパンコンクールで優勝してもその後全くだめになってしまった人も何人かいます。コンクール優勝は出発点に過ぎないと言う事を忘れないでいて欲しいですが、こういう意味でも楽しみですね。まだ21歳だし。