クロンベルクに、シフに習いに行こう!

クロンベルクという場所をご存じでしょうか。ここはフランクフルトからほど近い場所にありまして、田舎町なのだそうですが、クラシック音楽、とくに教育の面でかなり重要な場所です。Googleマップ

アカデミーがあるのですがここのアカデミーがめちゃ有名なのです。特に弦楽器。若くて優秀な演奏家はかなりの割合でここで学んでいます。

関係者は「クロンベルクに関わっていない演奏家を探す方が難しい」とまで言い切りますが、まあそこまで言い過ぎにしても、でも相当重要な場所です。いま日本人で学んでいる人も何人かいます。

ここで今年冬に新しいプロジェクトが始まる、という事を複数の人から聞いたのですが、それというのは、アンドラーシュ・シフ、いえ、サー・アンドラーシュ・シフが中心となって、ピアノのレッスンをするというものです。その名も「SIR ANDRÁS SCHIFF PERFORMANCE PROGRAMME FOR YOUNG PIANISTS」あえてカタカナにすると「サー・アンドラーシュ・シフの若いピアニストのためのパフォーマンス・プログラム」とかですか。

このプログラム、受講生はたったの2名。それに対して教えるのは5名!

https://www.kronbergacademy.de/en/education/study-programmes/sir-andras-schiff-performance-programme-for-young-pianists/

うおお。これはすごいですね。生徒よりも教師の数がおおいってどういうことか。ちなみに教えるのは以下の5名

サー・アンドラーシュ・シフ
キリル・ゲルシュタイン
フェレンツ・ラドシュ
デネシュ・ヴァーリョン
リタ・ワグナー

待て待て、サーを含めて4人ハンガリー人じゃないか。(しかもフェレンツ・ラドシュとリタ・ワグナーは夫婦。)サー・アンドラーシュは意図的にそうしたのか、それともたまたまか。

いやでも皆さん素晴らしい演奏家/教授ですからさほど大きな異論はありますまい。

最初の受講生2名も決まっているそうですがまだ公表はされていない模様。

このクラスでは、ソロもやりますが室内楽を中心に学ぶそうです。クロンベルクで学んでいる学生達と一緒にヴァイオリンソナタやらチェロソナタやら、あるいはより大きな室内楽を学ぶようです。

ピアニストは絶対に室内楽をたくさんすべきなのですが、こうやって室内楽のレッスンを受けられまくるというのは素晴らしいチャンスですよね。定期的に生徒を募集するのだと思うので、我こそはという若いピアニストの方は、チェックして、ぜひ近い将来応募してみてね。2人しか受からないけど。