今日はサン=サーンスの話でも。

SNSでいっぱいサン=サーンスの誕生日ですよ誕生日ですよと流れてきたので(サン=サーンスは1835年10月9日生まれ)、今日はサン=サーンスのお話でもしましょうか。

●イギリスの新聞ガーディアンにサン=サーンスのインタビュー記事がありました。いや、サン=サーンスが死んで一体何年が経っていると思っているのだ、と言われることでしょう。そう、この記事はなんと1906年の記事なのです。

それをこうしてインターネット上で見られるようにしてくれている。なんと素晴らしいことでしょうか。アーカイブ担当の方に頭が下がります。やがて自動翻訳がもっと賢くなると、こういうページが日本語で読めるようになるのでしょう。ああその日が楽しみだ。でもまだしばらく、少なく見積もっても何年もかかるだろうから、今日は英語で読んでみましょう。

https://www.theguardian.com/music/2016/oct/04/from-the-classical-archive-1909-saint-saens-damson-dalila-first-british-performance

ええと、内容としては、ずっと禁止されていたサン=サーンスのオペラ「サムソンとデリラ」がコヴェントガーデンでついに上演される。来週の月曜日!というものです。インタビューつき。サン=サーンスのことがDr.サン=サーンスと書いてあって面白い。サン=サーンスはドクターなんですね。

このオペラは物議を醸す内容だったから禁止されていたけど、ついに上演される。よかったですね。水曜日には別のリハーサルがあるのでパリに帰らないといけないそうです。残念です。船で帰っていたのでしょうね。まだユーロスターはありませんもんね。

ところで今日の話とは全然関係ないですけど、英語が読める人でフランス語やドイツ語は苦手、という人はDeepl(ディープエル)という自動翻訳が今の所ものすごく賢いのでおすすめ。グーグルの翻訳もそこそこいい線いっていますけど、まだまだ実用には耐えない。ドイツ語⇔英語はディープエルが今一番いいと思うよとドイツ人に教わってからこれを使っていますが実に便利。

https://www.deepl.com/

●そのサムソンとデリラの、最近のメトロポリタン歌劇場での上演に際して巨大なステージセットの一部(人の顔)が作られるタイムラプス動画があったので貼り付けておきます。うわー。オペラはこうやって莫大なお金がかかる。こういう豪華セットは今後縮小されていくのではないかと思いますので、メトロポリタン歌劇場とか、ゴージャスな歌劇場で豪華なステージセットを楽しみたいという人はなるべく早いうちに行くことをおすすめいたします。

●サン=サーンスのピアノ曲でみなさんが一番好きなのはなんですか。ピアノの名人だったこともあっていろいろ曲があります。協奏曲は5曲あります。一番有名なのは2番ですが、やっぱり5番好きですね。高校生の時にロジェのCDを買って一生懸命聞いた記憶があります。相当過去の話ですけど。

それでは皆様のお昼休みにティボーデ&コンセルトヘボウ管の映像でもどうぞ。