ロシアのメンタリティーは凄いもんだなといつも思っています。
ロシア人は遅刻が基本です。ピアノのリサイタルだって、日本ではせいぜい5分おし、といって5分おそく始めるのが最大の譲歩ですが、ロシアでは5分なんて定刻のうちだとか。
そしてロシア人にとってみれば、プログラムが変わるのも全然オッケーだそうです。
面白いですね。日本のコンサートで曲目変更が開演直前にアナウンスされたもんなら、クレームのお言葉がバンバンきます。
先日あるヨーロッパのピアニストからロシアの現状を聞いたんですが、ロシアはやはり相当自由です。上のような変更にも「まったく」お客さんが動じない。日本だったら暴動がおきるレベルの変更でも問題がない。
先日の、マリインスキーでのブロンフマンとゲルギエフの公演も、20時からの公演となっていたそうですが、19:55までリハーサルをして、30分遅れで開演した、しかも始まってみれば全然違う曲が演奏された、とか、もう日本でそういうことをやると金返せ!コールが事務局に凄まじいのでは?と思うようなことを、いわゆる世界的に活躍している音楽家たち、ゲルギエフやブロンフマンですら平気でやっている。
さすがロシアです。ロシアやばすぎ。
ロシアは、ヨーロッパ人にとっても「やばい」場所のようだ、ということを知れたのは収穫でした。
ホロヴィッツ、もえ~。