ラン・ランはついに来年夏ごろまでキャンセルの模様ですが。
http://slippedisc.com/2017/11/just-in-lang-lang-wont-be-back-before-summer-2018/
https://www.welt.de/newsticker/dpa_nt/infoline_nt/boulevard_nt/article170228653/Lang-Lang-hofft-auf-Comeback-im-naechsten-Sommer.html
これは、前にもお知らせしましたがラヴェルの左手(のための協奏曲)が腕を痛めた原因だそうです。いやしかし左手、いい曲ですよね。どうしてラン・ランはラヴェルの左手で手を痛めることになったのでしょう。左手のための協奏曲、とりあえず楽譜を見ながら聴いてみましょう。演奏はフランソワな。
いやはや、分厚くて、音域もすごく広くて、精巧に作られていますよね。委嘱したピアニストが弾けなかったぐらいだから、ラン・ランが腕を痛めたといっても、あり得る話かもな、とも思ってしまう。ピアノ弾いたことある人ならこの曲のやばさはご存じのはず。よくこんな曲みんな弾きますよね(ラン・ランはついに弾けなかっわけだが・・・・)。
精巧に出来ている意味ではスクリャービンの左手のための作品集も有名で、美しい。
あと左手のヒーローといえばゴドフスキですかね。オタク界のリビング・レジェンド、アムランが左手で弾くショパンエチュード(ゴドフスキ編)は鮮やかすぎて鼻血が勢いよく吹き出すレベル。
左手の作品と言えばブラームスが編曲したバッハのシャコンヌもそこそこ有名ですけど、あれ、どうしても退屈しちゃうんですよね。いい曲なんですかねあれ。コンサートで15年ぐらい前、ウゴルスキがライブで弾いたのを聴いたけど退屈で寝そうになっちゃったことがあります。途中でウゴルスキの左手が宙をさまよった(曲を忘れかけた)ので、一瞬にして目が覚めたんですがね。
なんかまとまりがなくなってきましたけど、やはり締めはユジャ・ワンで行きましょう。ラヴェルの左手、ユジャ・ワンが弾きます。譜面台にはiPadを出して、右手でちょんちょんとめくって行く。うん、確かにこの曲なら右手でめくれるわ。サンキューユジャワン。右脚も美しいわ。「左手と右脚のための協奏曲」とコメントで書いている人がいたけど、誰がうまいこと言えと。