ラフマニノフの練習曲39は誰の演奏を聴く?

昨日はエイプリルフールでした。個人的にはエイプリルフールって全く好きになれないし、何か仕掛けをしてくる人たちが近くにいるわけでもないのですが、とりあえず自宅で静かに過ごしました。

そんな4月1日はラフマニノフの誕生日だそうです。ご存じでしたか。1873年生まれなんですって。だから今年が生誕145年。生誕150年まであと五年。それはえらいことです。なので今日はラフマニノフの話でもしましょう。

ラフマニノフといえばでかい手から繰り出される超絶技巧。クラウディオ・アラウはレパートリーがかなり広かったのにラフマニノフについては映画音楽とか言って切り捨てていて弾かなかったとか。(そうはいっても少しは弾いたことあるんじゃないかなと邪推)

でも甘ったるいのはピアノ協奏曲であって交響曲であって、前奏曲や練習曲はけっこう辛口だと思うんですよね。

ただ先輩であるショパンに比べてラフマニノフの前奏曲と練習曲はそこまで人気がないですね。残念ですね。すんばらしいんですけどね。ショパンのように純粋にはっきりと分かるようにテクニックにフォーカスしていないからですかね。気をつけないとすぐにぶっ叩き演奏に陥るからでしょうかね。

ピアノを勉強する人はショパンの練習曲はみんな勉強するのに、ラフマニノフはそうではない。愛好家でもあまり弾かない、のでは?(勝手な印象)

というわけでグラモフォン誌に、音の絵作品39はどの録音がベストか、という記事がありましたけど、みなさんなら誰の録音を推しますか。

https://www.gramophone.co.uk/composers/sergey-rachmaninov-39219

上の記事によれば結構な人が録音しているんですよ(2015年現在)。

1945/75 Horowitz (excs)
1970 Van Cliburn (excs)
1971 Collard*
1971 Ogdon*
1983 Shelley
1984 Richter (excs)
1985 Ovchinnikov*
1985/86 Ashkenazy*
1988 Kissin (excs)
1989 Biret*
1992 Lugansky*
1994 Angelich*
1995 Lill*
1996 Snyder
1999 Kempf
2006 Hayroudinoff*
2007 Gavrylyuk
2007 Paterson-Olenich
2008 Melnikov
2012 Cousin*
2012 Shybayeva*
2013 Pizarro

*は Op 33も含む
(excs)は抜粋

みなさんどれくらい聴いたことがありますか。熱心なファンのあなたならきっとビレット女史含む全部お聴きになっておられることでしょう。

グラモフォン誌は結論として全曲録音ではルガンスキーを推している。そのほか、ガヴリリュクとメルニコフとアシュケナージを高評価。とりあえずルガンスキーは以下で全部楽譜と一緒に聴けます。

わたくしは、全部聴いてないけどやっぱりアシュケナージが好きかな、、、。すっと入ってきますし。若い頃何度も聞いたよ。