譜めくりは、プロの演奏家にとっても困難であるということを確認する

譜めくりが大変な業務なことは何度も強調してきました。どれだけ強調してもしすぎではないと思っております。

そこで、先日アップロードされました新しい動画、それを見て改めて難しさを学んで下さい。

ピアノを弾いているのは・・・ラン・ランとエマニュエル・アックス。連弾でドヴォルザークを弾いています。本番ではなくてリハーサルです。

演奏の途中でビデオは終わってしまうのですが、とりあえずご覧下さい。2分ぐらいの短いビデオです。

譜めくりのアジア人が、途中わからなくなってページを戻そうとしてラン・ランに、いまここ、と指さされてしまうという事象が発生しております。これは恥ずかしい。

巻き戻してよく見ると、同じ時にアックスも違う違う、と首を横に振っている。アックスかわいい。

譜めくり体験のある人、あるいは譜めくりをよくする人にとってはわかるわかる、と合点ボタンを押したくなることは間違いないでしょう。譜めくりにとって「繰り返しのトラップ」は恐怖です。あれ?今どこ?いまここ!なんせこの曲(ドヴォルザークのスラブ舞曲第8番です)繰り返しが多いですしねえ。

なお、譜めくりをしているのは・・・ヨーヨー・マです。ヨーヨー、もっと頑張ろうぜ!

ヨーヨー・マ=中国を代表する世界的大チェリスト。主にアメリカで人気が高い。タクシーに自分の楽器、三億円相当のストラディバリウスを忘れたこともあるおっちょこちょいさんでもある。