モシュコフスキのピアノ曲を知っている人がどれほどいますでしょうか。ピアノが好きな人なら「火花」は知っているでしょう。そのほか何曲かご存知の方も居られるでしょう。
「火花」は何と言ってもホロヴィッツ。こんなに沸いているウィーン楽友協会はまず滅多に見られないんだぜ?
今日BBCミュージックマガジンが自宅に届きましたのでうらうら眺めていましたところ、モシュコフスキのピアノ協奏曲第1番の録音(世界初録音?)というのが★5つ!獲得していました。
おやおや、モシュコフスキのピアノ協奏曲なんてまともに最初から最後まできいたことないな。しかも同じ音源に入っているのがシュルツ=エヴラーのロシアン・ラプソティー?こっちも初録音?とあれば気になることおびただしいでやんす。ピアノはご存知(ご存知?)ルドミル・アンゲロフLudmil Angelov!去年のショパンコンクールの審査員もしていますよ(ただし予備審査のみ)。
こういうのをやるレーベルは・・・まあナクソスかハイペリオンです。しかし、ハイペリオンの知られざる作品掘り起こしシリーズは素晴らしいなんていう言葉では表せないぐらい素敵すぎるんですが感謝している人が世の中にいったいどれほどいるのでしょう。50人?100人?いや200人ぐらいはいるか。
知られざる協奏曲・・・の実演のハードルは実に高い。オーケストラを借りて公演をしてもお客さんは来ないだろうし、オーケストラが主催するような演奏会ではほぼほぼ採り上げられないでしょう。すなわちモシュコフスキーのピアノ協奏曲は実演ではめったに聴けないということになります。
なのでハイペリオン先生の存在意義は、そう、例えば76年に一度のハレー彗星よりずっと貴重なのである!!!(よくわからない例え)。ああ、生きているうちにハレー彗星を見ることはもうかなわないのだ・・・。
モシュコフスキーの作品って、あまり高く評価されていなかったらしいんですよね。でもwikipediaとか見ますと、なんだかたぶん、いい人だったっぽいんですよね。いい人が芸術家として大成するかというとそうでもないというところはいつも不思議に思っているんですが、でも、個人的には・・・いいひとの方が好きです。
前置きはこれぐらいにしてモシュコフスキの一番の協奏曲を聴いてみましょう。初演は本人が独奏パートを、そしてあのリスト大先生が、オーケストラパートを受け持ったらしいですよ(つまり初演は2台ピアノバージョン)。
私はナクソス・ミュージック・ライブラリーの有料会員だったりしますので相当な数の音楽を好きなときに聴ける・・・・のだがハイペリオンはまだナクソスの軍門には下っていないのです!!
つまり、聴けないんだな、ナクソスでは。ぐゎあっ!!
今やドイツ・グラモフォンもデッカもナクソス・ミュージック・ライブラリで聴けるのに・・ハイペリオンはまだなのか!
そう、もしかすると交渉は現在進行形であるのかもしれませんが、少なくとも2016年の10月11日現在ではナクソス・ミュージック・ライブラリーでハイペリオンを聴くことは出来ない・・・。残念すぎる。なので、よいこの皆さんはハイペリオンの音源、買って聴いてくださいね!!!
とりあえずYouTubeに転がっていた音源を貼っておきます。50分を超える大作なんですよ。長いな・・。
一聴した感じ・・・やはり知られざる作品というのは出来が・・・・いやこれ以上は言いますまい。もう何度か聴いてみよう。よいこのみんなも、何度か聴いてから判断しようぜ!!