medici.tvというフランスのサイトがあります(上はそのキャプチャ画像です)。これはまあクラシックファンの御用達とでもいいますか、欧米各地のコンサート映像を撮りまくって提供してくれるサイトです。ライブ中継もあります。
先だってはチャイコフスキー国際コンクールを中継していました。私もリアルタイムで見ました。興奮しました。今(2015年10月16日現在)でも、以下のURLからコンクールの実際の映像を観ることが出来ます。SUGOI!
このmedici.tvのサイトをご覧頂ければすぐにわかると思うのですが、あやしげな日本語ページもあります。お、やった、と思って日本語にしてみてもあやしすぎてあまり役に立ちません。・・・・残念。なので英語ページをご覧になることをおすすめします。
脱線しますが、あやしげな日本語サイトのある欧米のクラシック音楽団体やコンサートホールというのは、ぽつぽつありますね。一番お金を使ってくれるのはたぶんまだ日本人だから、なのでしょうか。ただ、クラシック音楽関係に限って言えば、完全な日本語サイトを運営できているところはほとんどなくて、私の知る限りではベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホールぐらいでしょうか。(ここはかかっているお金の桁が違うように思います)
その他は、例えばウィーン・フィルのサイトも、ドイツ語英語に加えてなぜか日本語があるんですが、かなり適当です。日本語ネイティブではないスタッフが、仕事の片手間にやっているのでは?と思うほどの完成度の低さ。英語が少しでも出来るのなら英語の方がはるかに読みやすいで英語でご覧になることをおすすめいたします。
英語はちょっとなー、と思われるでしょうか。でもほんのちょっとやる気を起こして読めばそんな苦労せずにだいたい観られると思いますよ。
medici.tvはサインアップすれば(facebookのアカウントがあれば一発でサインアップOK)一部が無料で観られますし、お金を払って年間購読をすればそれはもう膨大な映像を観られるので、かなりおすすめです。
すいません、前置きがだらだらと長くなってしまいました。
このmedici.tvのトップページが今、デニス・マツーエフ(1998年チャイコフスキー国際コンクール優勝者。ゲルギエフやプーチンとも近く、「ロシアピアノ界のマフィア」とも噂されるピアニスト)のアムステルダム・コンセルトヘボウのライブ映像になっていて、無料サインアップをすれば全曲をきけちゃうのです。
そしてこの映像を観ると判るのですが、日本では絶対に考えられないようなカメラ配置になっています。あまりにもありえなくて、うひゃーと声を上げそうになりました。
ステージ上にレールが敷かれていて、そこを小さなカメラが移動するようになっているのです。なんと、こ、こ、これは・・・。だが驚くのはまだ早い。なんとこのカメラ・・・・人力で、ロープを使って移動させているのです。・・・ゴクリ。よくみると、ロープを動かしている人がステージ上にいるじゃないか。
うっひゃー!なんじゃこりゃー!
これを日本でやると間違いなくクレームが来るでしょうね。平然と聴いているオランダのお客さんは寛大だなあと変なところで感心してしまいました。
演奏しているマツーエフも気にならないのかな、と心配になるほどですが、クマさんのように巨大な体躯をしているので、きっとクマのように動じないのでしょう。クマ-!と全曲を弾いているのです。最後はマツーエフ得意のジャズ即興です。
いつまで無料で観られるかはわからないので、お早めにご覧下さい。