車の塗装がコーティングで、つやつやしているのはなぜでしょう。考えたこともありませんでした。
しかし、今日知ったのですが、電気自動車とか自動運転とかで有名なテスラモーターズの塗装で、車種によってだかどうだかマットブラックっていうのが選べるらしいんですね。今日みかけたのはこの記事。
へーと思って調べて見たら最近増えてきているらしいです、マット。しかも、高級車の最上級クラスに。
ふむ。そもそもなんで車の塗装はコーティングしかなかったんでしょう。コーティングの方が維持管理が楽、という理由が一番でしょうね。でもこのテスラのマットブラック、ものすごくいい反響なんだそうです。
マットでブラック・・・・と言われれば、ピアノに関わる物としてはニューヨーク・スタインウェイを思い出さずにはいられません。
グランドピアノって、普通はぴかぴかの黒。黒光りする黒。コーティングされている黒。どこからどこまでも黒い黒。皆さんのご自宅のグランドピアノもコーティングの黒。しつこいですねすいません。
でも、例外があります。それはニューヨーク・スタインウェイのグランドピアノ。あれはマットが基本なんだな。わかりますかね、ネットで拾ってきた画像です。
が、ニューヨーク・スタインウェイのグランドピアノを所持している方は非常に少ないでしょう。
なぜなら日本で流通しているスタインウェイはほとんどハンブルク製だから。
高木クラヴィアの高木さんの本を読んだりしているピアノ好きの皆さんならご存知の話だと思うんですが、日本のほとんどのスタインウェイは、ハンブルクなんです。なんででしょう。なんでだろう。
詳しい話は高木さんのご著書を読んでいただくとして、ともかくニューヨーク・スタインウェイが少ないのは事実。
しかし色についていえば、個人的にはマットの方が好きです。高級感はマットの方があると思うんですよね。好みの問題かも知れませんが。いいよ、マット。いいねえ。
ただし、このマットなピアノにも弱点があります。指紋が付くと目立つ。ぺたぺたしているのがまだら模様にみえるんです。あと、傷がつきやすい。どうしてなんでしょうね。20年ぐらい経過したNYスタインウェイは、塗装が、特に角の部分の塗装がはげていたりします。こうなるとちょっと残念です。
ひっかかりがあるんでしょうかね。
こういう意味でも維持費がかかるから、ピアノもコーティングしたものが多いんでしょう。・・・たぶん(無責任)。