マロフェーエフがオーパス3と契約したという噂

青田買いですね。青田買い。マロフェーエフはマツーエフのグランドピアノコンペティションで優勝というか、ウィナーに選ばれた若いピアニスト。まだ17歳。

ノーマン・レブレヒトが報じていますが、
https://slippedisc.com/2019/03/berlin-agency-signs-pianist-17/

まだオーパス3からは正式なアナウンスはなさげ。
http://www.opus3artists.com/

本人のサイトでも今のところ特に表示なし
http://www.alexander-malofeev.com/

いやはや、音楽事務所は若い才能を放っておきませんね。最近はどんどん低年齢化している傾向もあるように思いますが、若いアーティストを見つけて、いけそうとなったらさっと契約をしてしまう。オーパス3はアメリカ最大手の事務所の一つです(ただし今回契約したのはベルリンのオーパス3のようですが。)

音楽事務所にしてみれば若い才能がどんどんと花開くのを見るのは大変な喜びなのだと思いますし、アーティストが売れればそれだけ自分たちの評価、そして収入にも直結するわけですから一生懸命です。

もちろん、青田買いしたアーティストすべてが成功するかというとそうでもないのですから、博打的な、投資的な意味合いも強いですね。あたったとき(どんどんそのアーティストがメジャーになっていくと)の喜びたるやとんでもないものがあるでしょう。

投資ですから、きちんと見極めて、いけるかいけないか、将来性があるか、ということを考えぬいて、情報を集めまくって「行けるな」と判断して初めて、契約しているのです。(それでも失敗することがあります。投資と同じことだ)

果たしてマロフェーエフは今後伸びていくか?

マロフェーエフは伸びますでしょうか。伸びそうな要素としては、バックにマツーエフとゲルギエフがいるという点でしょうか。もちろん、ゲルギエフやマツーエフが援助しているから必ず上昇していくかというとそうでもないですけれど。

それから、今年のチャイコフスキーコンクールに出るのではないかと噂されていて(まだ出場者は発表されていません)、出たら優勝候補の一人だろうとも言われています。その点でも話題性がある。

トリフォノフのように華々しくグランプリを獲得したら、あるいはそうでなくとも、前回のルカ・ドゥバルグのように話題になったら、その時点でアーティストとしての価値がぐっと上がる。結果を見てから契約、ではもう遅いかもしれない。みんなが一斉に群がるから。

オーパス3としては、情報網を駆使した結果、今後はマロフェーエフに風が吹く可能性高しと判断し、ではいまのうちに契約を、ということになった、のではないでしょうか。勘ぐりすぎでしょうか。