コンサートのチラシってどうやって作るかご存じですか。わからないという方がほとんどでしょう。そもそも、チラシを作るなんていう状況になる人が少ないでしょう。だから、折角の機会なのでここでご説明致します!!さあさあ、寄った寄った!!
チラシは、デザイナーが作ります。以上終わり。
終わってしまいました。それではいけませんのでもう少し詳しくご説明いたしましょう。細かい点で違いはあるかもしれませんが、世の中のコンサートのチラシはだいたいこうやって作られています。
●文字情報を作成。
これが一番重要です。キャッチコピーから日時、会場、出演者名、チケット予約の情報など。両面のチラシの場合は裏面の文字情報も必要。
今回裏面には簡単なボディコピー、出演者プロフィール、会場への地図、行き方も書かれています。サントリーホールなどクラシック音楽のコンサートホールとして著名で、だいたい誰でも知っているだろうと思うホールの場合は地図は入れない場合もあります。
●画像を用意。
画像はチラシにとってても重要。画像があることで訴求力が何%か上がるという統計結果があるらしいですが、どういう風に使うかにもよるでしょうね。チラシはぱっと手にとった一瞬が勝負。0.5秒ぐらいで勝負が決するわけなのでインパクトも大事。
表面と裏面に1枚ずつある武満徹の画像はどこからゲットしたか?楽譜の管理をしているショット・ミュージックに、ここでいいかな?と思いコンタクトを取ってみましたところ当たり。無事いただくことができました。高橋アキさんと池辺晋一郎さんについてはそれぞれ所属事務所のカメラータ・トウキョウと東京コンサーツから拝借いたしました。
なお、写真にはコピーライトがついている場合があります。送っていただく時などにこの文字列を必ず入れてね、と言われたり画像データの名前に書かれていたりする場合がある。
武満徹画像には「Photo: Schott Music Co. Ltd., Tokyo」というコピーライトがあり、池辺晋一郎画像には「東京オペラシティ文化財団 撮影:武藤章」というコピーライトがあります。とても細かいことですが、チラシを見たら確認してみてください。
●デザイナーに素材を渡す。
渡すついでに、どれを目立たせてほしいとか、どういう感じで、とかチラシ全体の雰囲気に関わることもお伝えします。
●待つ
●待つ
この間、デザイナーの方はうんうん唸りながらデザインを考えます。
●デザイン案が出る。
●校正
文字の打ち間違いとか、内容に間違いがないかひたすら目を皿にしてチェック。直してもらいます。デザインがイメージと違ったらそこもちゃんと伝えるべきです。また、この校正の段階で、関係者各位にチェックしてもらいます。
●再度校正。
直す直す直す。校正は一回だけでは終わりません。どうしても見落としていることとかありますから、何度も目を皿にするわけです。目が充血してもなお直しつづけましょう。校正はだいたい、2~3回ぐらいが基本ですかね。
●データ入稿
これでいいかとなると、印刷会社に最終データを渡すわけです。デザイナーがやってくれる場合もありますが、今回もねもねも舎はラクスルというネット印刷会社を選択。デザイナーから入稿データを送ってもらい、自分で入稿します。用紙の種類、厚み、印刷部数、納品日などもここで決めて、間違いがないように素材を揃えてほいっ、と入稿いたします。
●待つ
●待つ
●印刷完了、発送、到着。
お疲れ様でした。思った通りのチラシが出来たかな?
というわけで、チラシの作成方法は以上です。こんどの武満徹公演のチラシも、こういう流れで作成いたしました。皆様のご参考になればよいのですが!!それではごきげんよう!!