スイスのルツェルンという地は、クラシック音楽にとって重要な場所です。素晴らしい音楽祭があるからです。ルツェルン音楽祭。行ったことはありませんが、行ってみたいなと思うコンサートがたくさんある。ここではピアノ音楽祭というのもやっていて、主にスイスのピアニストが若干優遇されているような気もしますが、とりあえずチェックすべきですよね。
特にデビューシリーズは毎年気になっています。もちろん通常のシリーズもシフ、ソコロフなど大物たちが出演しておりまして羨ましいことだと思っていますが、若い人を探すというのも楽しいものです。
https://www.lucernefestival.ch/en/program/piano-festival-2018
こうやって若い人のシリーズがあるのっていいですよね。コンサートが飽和している東京の音楽シーンに不足しているのは・・・若い人を見つける喜びでしょうか。日本の聴衆、そして主催者ももっと若い人に眼を向けてほしいところ。
ヨーロッパの人と話をしていて、日本では若手にはあまりチャンスがないかも、とかいう話をすると、どうして?若い人を見つけるのが楽しいのに、と言われます。それに将来は若い人が担うんだよ?。有名な演奏家が出演をキャンセルして代役で若い人が出てくると、客席も興奮するし大喜びだと言います。日本ではそういう場合払い戻しがけっこうあるよと言うと、なぜ?なんてもったいない!と結構真顔で言われます。感覚の違いでしょうかね。
というわけでルツェルン。来年のデビューシリーズも発表されている。3名。二人はおなじみの名前。
ハオチェン・チャン
フェデリコ・コッリ
うん、ハオチェン・チャンはヴァン・クライバーンで優勝したピアニストで、フェデリコ・コッリはリーズで優勝したピアニスト。どちらもいいピアニストです。そして3人目は・・・
Schaghajegh Nosrati
・・・読めない。
この3人目の女性、名前が読めません。ドイツ人とのことですが、調べましたらどうやらペルシャ系のお名前らしいです。得意のFORVOで検索したところ読んでくれている人がいました。「シャグヤテ・ノスラティ」とかそんな風に聞こえました。うーん、シャグヤテ?絶対読めない。シフの弟子で、バッハが得意な模様。バッハカンタータのサイトにも項目がある。
お名前をFORVOで読んでもらった結果:
https://forvo.com/word/fa/schaghajegh_nosrati/
既にバッハカンタータにも名前が
http://www.bach-cantatas.com/Bio/Nosrati-Schaghajegh.htm
最近思うのですが、ペルシャ、アラブ系のクラシック音楽家の数も増えてきましたよね。アジアの次は中東あるいはインドあたりの音楽家がこれからはホットになる可能性大だ。宗教も違えば音楽伝統も全然違うと思うのですが、アジアだって同じことです。神道とか仏教とか言っている日本人が一生懸命クラシック音楽を聴いていたり弾いてたりするわけですし。
最近アブダビでブッフビンダーがマスタークラスをしている動画もありました。これ。
そして中東?でのブーム?がやがて去れば・・・最後はアフリカか。それはまだずっと先の話かもしれない、とか思っていても、またたく間にやってくる可能性もある。