アメリカを代表するオペラ指揮者、ジェイムズ・レヴァインは近年ずっと病気に悩まされていました。「振る振る詐欺」と言われるぐらい、予定されていた公演をキャンセルしまくっていた。
世界を代表するオペラハウスの一つ、メトロポリタン歌劇場の音楽監督として長い年月にわたり率いてきましたが、ついに音楽監督の座を降りることが昨日発表になりました。40年もやっていたのかと感慨深いです。っていうか、40年やっていま72歳って言うことは32歳から音楽監督をやっていた事になるんですよ。すごいな。
日本のオーケストラもこういった思い切った人事ができればいいんですけど。若い人を登用しましょうよ。難しいのかな。
ところで日本でも小澤征爾がやはりここ何年も病気がちでキャンセルが多く、一時問題になったこともありましたが、小澤征爾の場合はコンサート全部ではなく、半分だけなら振れる、ということで最近復活しつつある感じ。ベルリン・フィルも半分(コンサートの後半)だけ振って好評だったようですし。嬉しいことです。
レヴァインに話を戻します。レヴァインはピアニストとしてもとても優秀だったんですよね。指揮者はピアノがうまいケースが多いですけれど、レヴァインもそのご多分に漏れず、ピアノがよく弾けました。
パヴァロッティのリサイタルの伴奏をしたり、キーシンとカーネギーホールで2台ピアノのコンサートをしたり(そのCD持ってます)、すごいなと思ったものです。
レヴァインはまだ72歳なんですが、それで健康状態がボロボロというのはどうしてかなとも思うんですが、パーキンソン病も患っているということで、しょうがないですよね。
本人は続けたかったんでしょうね。キャンセルしまくっても辞めなかったし。でもついにやめる時がきた。物事には何にでも終わりがあります。
そういうわけで、レヴァインが弾くラグタイムをどうぞ。
このYouTube、個人的には、ヴァン・クライバーンとレヴァインが連弾をしている写真に熱くなりました。レヴァイン、子供の頃から太ってたんだな・・・。
・・・と、センチメンタルになったところで今夜もおやすみなさい!!!