エリック・ルーが優勝、リーズ国際コンクール

世界のピアノ・ニュースを標榜しておきながらリーズ国際の結果について触れないわけにはいかないなと思いつつ、数日が経過してしまいました。

多くのピアノ・マニアの方はすでにご承知のことと思いますが、今年開催のリーズ国際は、アメリカ人のエリック・ルーが優勝しました。

1位 エリック・ルー(アメリカ)
2位 マリオ・ヘリング(ドイツ)
3位 王心源 (中国)

見逃した方はMediciの特設ページをどうぞ
https://leedspiano2018.medici.tv/
日本語はないけど韓国語と中国語(とロシア語)のページがあるよ。・・・日本語ないのか・・・。

アイデンとかティティとか言う話になるとまた政治的な香りもしだすのですが、上位三名をアジア系が占めたというのは時代の流れでしょう。しかもラン・ランまで動員しちゃって、どんどんアジア色が高まっている。

どうしても欧米人はごく自然にアジア人を下に見ていますが(そうでない人もいますけど多くはない)、それがどんどん払拭されていけば嬉しいですね。

何が何でもポーランド!となりふり構わぬ感じで(?)上位三人をポーランド人にしちゃった第一回ショパン国際とは趣が異なる、と言ってよいのでしょうかどうでしょうか。

今後コンクールのアジア色は更に加速するのか、あるいは次なる中東やアフリカ勢が台頭してくることになるのか。予想はつきません。

エリック・ルーはまだ20歳。これからの活動に期待したいですね。どちらかというとオラオラ系ではなく黙考型のようですから(見た目も草食系ですよね)、たとえばラン・ランやユジャ・ワンのようなギラついた感じとは異なり、爆発的な瞬間的飛躍はないかもしれませんが、ぜひ伸びていってほしい。  

そうだ、チョ・ソンジンもオラオラ系じゃなさそうだね。、、、、ってことは、これからは草食系アジア人による草食系レパートリー全盛の時代が来るのかもしれません!(例によって適当)

もうコンクールのラフマニノフやプロコフィエフはいいかげんやめにしないか。