コンサートマスターを襲う悲劇

演奏中に譜面のページが勝手にめくれる、というのは非常な恐怖ですね。譜めくりがいればまだそれでも落ち着いて対処できますが、自分一人で演奏している時にページがめくれてきたら悲劇です。

演奏しながら左手で押さえる、息でフウフウして押し戻す、ぐらいしか出来ることはないですもん。もしくは諦めて演奏を中断する。折り目をもっとつけるべきだったと思ってももう遅い。待ったなし!

コンサートホールの中というのは、窓があることはそもそも多くないですし、扉も閉め切っているのが通常ですから、風はないだろうと思われるかもしれませんがだいたいの場合空調が動いています。そうです空調です。

空調によりステージ上には風が発生しているわけです。その風が時折悪さをするのです。ほとんど感じないようなちょっとした風でも、相手が楽譜だけに「暴風」となり得る。iPadなどタブレットにすれば解決するのですが、まだ紙を使う演奏家の方が多いですしね。

コピー譜を使っているときはさらに問題は悪化するかもしれません。ちょっとした風ですぐふわっと飛びそうになりますので。それでも丁寧に製本してくれていればいいのですが、1ページ1ページばらばらのA4の紙のまま、譜めくりっ・・・ていうか、右から左に一枚ずつずらしていってね、という強者もたまにいますので、こわいですね。

というわけでここまでが前置きで、これからが本日のお題。ピアノではなくてコンサートマスターに起こった悲劇をご覧下さい。15秒ぐらいの動画です。

笑った。落ち着いて処理しているあたりさすが一流のオーケストラ、一流の指揮者だね(そういう問題ではない)。