イギリスのザ・ガーディアン紙におととい掲載された、イギリス人ピアニスト、ポール・ルイスのインタビューを読みました。短くて簡単な英語なので、興味のある方は以下のURLからどうぞ。
http://www.theguardian.com/music/2016/may/09/facing-the-music-pianist-paul-lewis
面白かったというか、興味深いコメントが何点かあったのでご紹介します。
ここ50年で書かれた最高の音楽はなんだと思うという質問には、「難しいがリゲティの練習曲集はトップランクぐらいに位置すると思う。」という回答。←これは同意。リゲティの練習曲は一曲一曲が最高の作品ですよ。阿呆みたいに難しくて一曲たりと弾けないのが普通ですけどね。
楽章間の拍手は認める?「どこであれ拍手は歓迎。「正しい」場所での義務感からのルーチンワークでの拍手よりも、熱狂を抑えきれない方がいい。でもベートーヴェンの111のソナタの最後の和音が鳴っている最中の拍手は自制した方がいいと思うけど。」←わかる。
過大評価されていると思う古典作品は何?・・・と、わりかし答えようのないこの質問には「自分が20年前に作ったモーツァルトの協奏曲用のカデンツァ」とかわしています。←うまいこと言った。
往年の指揮者で共演したいのは?「カルロス・クライバーかバーンスタインでどちらか一人には絞れない」←クライバーは共演者をめちゃくちゃ選んだらしいですよ。
夜も更けて、ビールを何杯か飲んでいる、カラオケバーに居る。何を歌う?「それなら両目にピンを突き刺したほうがマシ(カラオケは歌わない)」←カラオケはねもねも舎もかなり不得意とする分野です。
間抜けな質問にもイギリス的なウィットで回答していてわりと面白かったです。