ジョン・キムラ・パーカーはカナダのピアニスト。その名前の通り、日本の血を引く人です。母親が日本人で木村さんだったんですよ。しかしご本人はバンクーバーで生まれ育ち、日本語は得意ではない、というか、一度だけ会話をする機会があったのですが確かほぼ全く日本語は出来なかったと思います。
大柄で髭を蓄えていて、クマのような感じ。こういう人に悪い人はいない、と勝手に決めつけていますが、その印象に違わず、とてもいい人だったと記憶しています。演奏についても極めて真面目。でも最近は日本に来ていますでしょうか?長い間来ていないのでは。
Jon Kimura Parker
http://www.jonkimuraparker.com/
このジョン・キムラ・パーカーが、カルガリーのホーネンス国際コンクールの芸術監督に任命されましたというニュース。2018年から。プレスリリースはここ(PDFです)。
ホーネンス国際コンクール、知らないですか?いま世界でも注目すべきコンクールの一つですよね。詳しい事は前に書きました。ここです。興味のある方はご一読下さい。なんせサポートが分厚いので有名。資金力も半端じゃないんでしょう。優勝したら賞金を与えてはいおわり、というのとは違います。
ジョン・キムラ・パーカーはカナダ人で最も有名なピアニストの一人ですし(カナダにはグレン・グールドという突拍子もない天才がいたわけだが、グールドはこういう役割なんて絶対に無理だったでしょう)、いろいろ調整をしたりとか、あんばいしたりとか、そういう事もうまくこなせそうです。勝手に想像しているだけだが。
コンクールのますますの発展をお祈りしたい!
そもそもこのコンクールはエスター・ホーネンスさんという篤志家の寄付で始まったものだそうですが、500万カナダドル(2017/3/29のレートで4.19億円ぐらい)を寄付したと言うからすごいですね。このお金で財団を設立し、1992年に第一回のコンクールが開催された、そしてその5日後にお亡くなりになったそうです。ここにストーリーが書いてあります。すごい話だ・・・。
ジョン・キムラ・パーカーの前の芸術監督はスティーヴン・マックホルムという人で、この人はいま、スイスのヴェルヴィエ音楽祭の監督になっていますよ。