ハッピーなツィメルマン

いつも難しい顔をしているイメージのあるピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンですが、じつは日本が大好きだそうで、毎年、日本にかなり長い日数住んでいるということはインタビューなどで皆様ご存じだと思います。原宿歩いてたらツィメルマンとすれ違ってびびった、という話を聞いたこともあります。

ええ、ツィメルマンは大の日本びいき。今度出た新しいCDもなぜか新潟県で録音されているし(ホールの響きが気に入ったんでしょうね)。

関係ないですがツィメルマンの故郷であるカトヴィツェにも新しいホールが出来ていて、そこは日本の永田音響設計が音響に関わっているそうです。さすが永田音響設計!!

ホールのサイト:
http://www.nospr.org.pl/en/

永田音響設計のpdf:
http://www.nagata.co.jp/e_sakuhin/factsheets/NOSPR%20KATOWICE.pdf

で、今日は金曜日なのでお気楽に動画でも見ようぜというわけなんですけど、ツィメルマンがベルリン・フィルハーモニーでハッピーバースデーを弾いたという話をご存じの方はどれぐらいいますか。

日本語でもそのいきさつを読めます。以下ジャパンアーツのページに。

https://www.japanarts.co.jp/news/news.php?id=88

もちろん演奏されるのはあのハッピーバースデーなんですけど、手が込んでいて、最初月光の第1楽章だったのがあれあれあれ、途中からハッピーバースデーに。短調だったのに長調に。そう、月光は嬰ハ短調ですが、その平行調のホ長調に移行するのであります。悲しい雰囲気ががらりと幸福へとトランスフォームするのである。

ではどうぞ。1分ちょっとなんですぐ終わるよ。誰かがわざわざ楽譜にして起こしてくれている。楽譜を見ながらエンジョイしてくれ。

これこそ、今の世界が求めている事ではないでしょうか。悲劇からのピースへ。

なお、ツィメルマンは隠し撮りがまじで大嫌い。このYouTubeも隠し撮りだと思われます。もしかしてすぐにこの音源も消されるかもしれませんがその際はご容赦ください。