噂のグランドピアノコンペティションの結果が出ています。
こないだもご紹介したマロフェーエフが優勝するのかな?とぼんやると思っていましたが本当に優勝してしまいました(優勝者は二人いまして。もう一人はSandro Nebieridze。読めませんがジョージア人です。サンドロ・ネビエリゼとか読むんですかね。得意のForvoに聞いてもわかりませんでした)。
しかしまあ10代前半でみなさん弾くわ弾くわ。その上しかも会場はモスクワ音楽院大ホールだし、medici.tvで演奏が聴けるし、すごく大きく取り上げられている。これは素晴らしいことですよ。ロシアはやることが桁外れです。マツーエフも素晴らしい。裏ではドタバタだったことは間違いないですが、とりあえず形にはなっている。
関係ないですけど、ロシア関係で最近読んで好きだった本はこれ。ガガーリンの伝記です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4309206263
ロシアってなんだかんだ滅茶苦茶なんですよ、基本。でも最終的には結果オーライなんですよね。
それで、このコンクールに話を戻すのですが、みんなすごくよく弾きますが、このファイナリストの中から世界的なピアニストが一人出ればいいほうだと思います。著名ピアニストになるのがどんなに大変なことか、お茶の間の皆さんもよく覚えておいてください。
ていうかそれでも映像を見れば見るほど普通の大人のピアニストよりもよく弾けるんではないかと思えてきました。深みがない、とか、大人の味わいがないー、とか、まあそういうことは言いっこ無しでおねがいしますよ。
みなさんも御覧ください。協奏曲ですが第二ラウンドは全部は弾かないから短いですよ。
グランドピアノコンペティション第二ラウンド2日目の映像
http://www.medici.tv/#!/grand-piano-competition-moscow-concervatory-day-2
いっそのことピアニストもスポーツのように30代半ばで引退、とか、バレエのように40代半ばで引退してもらうっていうのはどうでしょう。とも思うんですよね。70代80代で素晴らしい演奏をする人はいますけれど、ボロボロになってなお演奏するピアニストを見ていると痛々しくなってきますよね。・・・ポリーニとかけっこう悲しい。