グレン・グールドのホログラムツアーが計画進行中

グールドのライブを聞いてみたかった!というのはすべての音楽ファンの願いの一つだったと思います。いや聞いたことあるし、とかいう人もいるでしょうが、日本人ではほんの数人~数十人ではないでしょうか。

スタジオに篭ったきり、コンサートからドロップアウトしてしまったグールド。ざんねんだなあ。と思っているあなたに朗報(?)ホログラムツアーが計画されているようですよ。来年の後半には詳細が発表できると思う、というようなことが書いてありました。えらい先ですな。上の画像がその記事。左にセレナの広告が写ってますがセレナを最近検索したわけではありません。

https://www.billboard.com/articles/business/8476224/glenn-gould-classical-pianist-hologram-tour

ツアーを計画しているのは、グールドに関する権利を所有しているPrimary Wave Music Publishingという会社の模様。

ホログラムでのコンサートはポップスの世界でもそれほどポピュラーではないようですが、すでに亡くなったアーティスト、例えばマイケル・ジャクソンやフランク・ザッパなどのホログラムコンサート(あるいはパフォーマンス?)が実際にあったそうです。

ただ、ポップスの場合と決定的に違うのはクラシック音楽は生音で聞くのが基本というところですね。

マイケルの場合だとどのみちスピーカーで爆音を流すから、ライブ会場でそこまでの違和感はありませんが、グールド、となると、ステージ脇のスピーカーから音が流れてきたら、なんじゃこりゃ、だめですなあ、ということになってしまう。みんながっかりしてフライドポテトでも買って帰ることになるでしょう。

例えばピアノは本物を用意して、ピアノロールみたいに自動演奏させて、そこにホログラムをかぶせる・・・・とかした方がまだ音としては耐えられますかね。

見た目よりも音が重視される、それがクラシック音楽の泣き所でもありますね。

いやでもグールドがもし生きていたら絶対に面白がって、なんらかの形で関わっていったのではないか、という事は思います。面白い形になることを期待しつつ、お昼を食べに出かけます。