私はドイツ語がわかりませんのであっちこっちをうろうろ探して読んだり、ゲルギエフの記者会見映像をYouTubeで観たりした結果(我ながら暇ですな・・・)、ミュージック・フォー・エブリバディということで、特に若い人たちへ向けたコンサートのようなのですが、その内容にのけぞること必至なのですね。必死と書いてもいいかもしれない。
プロコフィエフのピアノ協奏曲5曲に特化したマラソン・コンサート
プロコフィエフのピアノ協奏曲全5曲を、5人のピアニスト、2つのオーケストラ、1人の指揮者で、11月15日一日でやる、というものです。先日、全曲演奏会が多すぎるのではと書きましたが、マラソンコンサートはヨーロッパでもやられるようになっているようですね。ゲルギエフがインタビューでいわく、若もんに来て欲しいと。そらまあ年を重ねると、こんなスケジュールで朝から晩まで、しかもプロコフィエフ5曲なんか聴きたくないかもしれませんしね・・・。
ゲルギエフとえば、秒刻みではないかと言われるぐらい殺人的なスケジュールで世界を飛び回る人で、インタビュー?なら空港に向かう車の中でどうぞ、とか、楽屋でもずーっっっっっっっ、と電話で誰かと話をしている、とかそういう非人間的な激務が通常運航の人です。
マリインスキー管と来日すると、毎日違うプログラムで一週間ぐらいコンサートをするのも平気、とかそういう意味不明なスケジュールを組む人ですから、いわば、マラソンコンサートにこれ以上適任の人はいないわけです。
恐ろしいことです。ミュンヘン時間の午前11時、13時、15時、17時、19時にコンサートが始まるとあり、もちろんピアノ協奏曲だけでなく、各回ちゃんと2時間近い内容になっています。超人ゲルギエフ。身体に悪そう(そういう問題ではないか)。
マラソン・コンサート出演者たち
ピアニストとオーケストラ出演は以下の通り
第1番:ヘルベルト・シュフ/マリインスキー管
第2番:デニス・マツーエフ/マリインスキー管
第3番:ベフゾド・アブドゥライモフ/ミュンヘン・フィル
第4番:アレクセイ・ヴォロディン/マリインスキー管
第5番:オリ・ムストネン/ミュンヘン・フィル
■シュフはN饗と共演したことがあったと思います。自分の名前が日本語ではハウスワイフだとかそういう意味だと知ってがっかりしていたそうです(又聞きのため本当かどうかは未確認)。
■一番有名な3番はこの中では一番の若手、アブドゥライモフが弾きます。事務所の思惑もあったりするのでしょうか。
■やっぱ朝はマリインスキーです。さすがにミュンヘン・フィルはゲルギエフとはいえそこまで無茶させられませんよね。そんな事情も透けて見えるようです。
■あと個人的にはムストネンが5番が一番しっくり来ます。ああー、わかるわかるぅー、わかるわあー、という人選。てかムストネンの名前を見るの久しぶりかも。
medici.tvでネットのライヴ中継がある模様。詳細は以下からどうぞ。日本時間11月15日午後7時から。
http://www.medici.tv/#!/prokofiev-in-munich