日本の音楽界をもうちょっとゆるく

日本の音楽界は、まじめなんですよね。良くも悪くも、まじめ。でもちょっと息苦しいかなと。もう少しゆるくてもいいのにと思います。コンサートを主催する人たちも、自分たちで自分たち自身をがんじがらめにしちゃってるんじゃないかなと思うこともあります。

お客様の方にも、失礼ながら、クラシック音楽とはこうあるべき、こう聴くべし、といった「べき論」が先行してしまって、楽しみ、という要素が少ないのではないでしょうか。実際会場に来ている人たちの顔つきも、きびしかったりしますしね。

日本に来る音楽家は、(たぶん)リップサービスではなく、日本の聴衆を絶賛してくれます。「こんなに静かに演奏を聴いてくれる聴衆はヨーロッパにはいない!断じていない!ファンタァースティック!!」

ふふん。思わず鼻から笑みがこぼれます。褒められて嫌な人はいません。自分自身の事を褒めて頂いているわけではないですけれど、なんだか嬉しくなります。

でも実際客席に入ると、これがけっこうギスギスしていたりするんだ。楽しんでいるというよりも、間違いをみつけてやろうか!他の客の迷惑な行動にいらついてやろうか!(俺はマナーを知っているからね)みたいなネガティブな要素が強いような感じがすることもあります。

海外の音楽ファンはもっと楽しんでやっているように見えるけど、日本の聴衆もああいう感じにならないもんですかね。お客さんだけでなく主催者や音楽に関わる人たちもそう。ロンドンのウィグモア・ホールのツイッターや、同じくロンドンのクラシックFMのツイッターを見れば判るのですが、ゆるいんです。ははあ、ゆるいなーと思います。まあイギリス独特のユーモアですけど、いろいろ適当に、愉快にやっている。

ウィグモアホールのツイッターなんか、いいのかな?と思うようなきわどいネタも投下されていたりします。日本のホールとかオーケストラも同じようにやってもいいんじゃないかな、と思います。もちろんイギリス人と同じようなネタやギャグで日本人は笑わないとは思いますので、全く同じ事をやってもだめでしょうけれど。ゆるいの楽しいですよ。

ウィグモアホールのツイッター。例えばこんなのです。

Classic FMのツイッターはこんな感じのネタが投下されます。

・・・ゆるく、楽しくやりましょう。