次は第6変奏です。この解説は、一般的なディアベリのマニアの方に向けて書いているものではなく、ディアベリほとんど知らない、という初心者の方のために、誰でも楽しく聞いて頂けるように考えて書いている文章です。
けっ単なる与太じゃねーか、とかいうご意見があるかもしれませんが、お許し下さい。
絶え間ない波が襲う海。海を進む小舟は波に揉まれながら目的地を目指し、止まることなく進みつづける。トリルがぶるぶるぶるって鳴りますが、それが舟に打ち付ける波のようです。
波、人間はそれに翻弄されるのだ。バック・トゥ・ザ・フューチャーで言えば、ドクに振り回されるマーティ(古いか)。だが、狂気と紙一重のドクが持つ魅力は抗いがたいものがある。海にはなんとも言えぬ魅力があるのだ。そうだ、海へ行こう。波がバババンと当たりつけても、ウワーオ!と余裕をかましているあなたがきっといるはずだ。
これぐらいの波ならまだ余裕だね。そう。ベーリング海のカニ漁を知らないあなたは、この程度の波なら半ば安心していられるのである。
ベーリング海。それは荒くれ者たちだけが、命を賭けてまでも挑む究極の漁なのだ。屈強の男たちが、次々押し寄せるハイパー高波にやられてゲーゲー吐く、あるいは仲間割れを起こして殴りあう。
そんな過酷な環境を思えば、こんな生っちょろい波を受けてひっくり返っている場合ではないことはすぐわかるであろう。さあ、ディスカバリーチャンネルへ、行け!
というわけで今日もブレンデルを聴こう。第6変奏です。
上クリックで第6変奏の演奏が始まります。8分30秒ぐらいまでがそうです。