日曜の夜は憂鬱だね。明日から仕事に行かないと行けないから。
音楽家は土日が仕事というケースも多く、不定期な職業なので、これは音楽家ではなく、サラリーマンへの哀歌なのです。TGIF!と叫んだあの日の輝きはどこへ行ったのか。
ま、それはさしおいて、日曜の夜の憂鬱、っていうこのタイトルがよく似合うと思うんですよこの曲には。
なんとなく足を引きずっているような感じがしますしね。ああ、明日は月曜か。つらいですよ実際まじで。やめてくれよもう、俺は辛いんだよ!
ここまでの変奏曲がもうひたすらずぅー・・・・・・・・・・・っとハ長調しばりだったのが解けてハ短調になったというインパクトもありますがね。ウフフ。
どさくさに紛れてうんちく言うと、ディアベリ変奏曲のピーク(頂点)とでもいうべき格好いいフーガ、第32変奏は変ホ長調です。変ホ長調というのはハ短調の平行調といいまして、ハ短調から近い調なんですよ。なおハ長調とハ短調は同主調といってこれも近い調。ベートーヴェンの変ホ長調は晴れがましくて好き。「皇帝」とか「英雄」とかが変ホ長調なんですよ。以上うんちく終わり。
全然意味ないんですけど、この曲のタイトルをあえてエリック・サティ風に書くなら「犬のための本当にぶよぶよした日曜の憂鬱」とかになるでしょうし、武満徹みたいにしたいなら「そして日曜が憂鬱であることを知った」でしょうね。わけがわからなくて申し訳ない。
いや、わけがわからないのはいつものことか。
梨の形をしたブレンデル。ひからびたブレンデル。官僚的なブレンデル。
クリックすると第29変奏。この動画の最後までです。