「アクション・ペインティング」はご存知ですか。絵の技法?の一つで1950年代に流行ったようですが、もう今となっては、やりませんよね。
やっている方は楽しいんだと思うんですよ。めっちゃくちゃ楽しいはず。だって絵の具をカンバスとか壁とかにぶん投げたりするんですから、そりゃあすっきりしますよ。
投げてはみたが、角度がやや憂鬱で哲学性に欠ける、とか言っているタコがいたら、迷わず絵の具のバケツをひっくり返して頭からかけてあげましょう。難しいこと言うなよ、お気に入りのスーツをアクションしようぜ!
楽しいのは作っている方だけで、作品としてみるとなると話は別なんですがね。
この変奏曲を聴いていると、あちこちで絵の具の入った水風船を投げつけてペシャッと絵の具が叩き付けられるような感触を受けるんです。ただし、堅物ベートーヴェンのやることですから、どこかしら、振り切れていないというか、たがが外れきっていない感じがします。もっと自由にやればいいのにな、と思うことしきりです。
絵の具で身体がべとべとになるのだけは避けたかったのかも知れません。ベートーヴェンの限界がここにあるようです(なんちゃって)。頭から絵の具、かぶってみなかったんでしょうね。かぶると世界がかわりますよ。みなさんもいま、すぐ!かぶりましょう。
ブルーマンのようなブレンデル。
クリックすると第27変奏。8分03秒ぐらいまでです。