いや、聴き進めればすすめるほどに、ベートーヴェンのユーモアが次々と現れてきまして、なかなかにやりとさせられます。
・・・こんなに笑える男だったのかベートーヴェンは。
とか言いますけれどやっぱりドイツ人のユーモアっていうのは四角四面なユーモアな気がするんですよね。不思議ですね。いろいろな国の人と飲んだくれた経験がありますけれど、国によってユーモアにも違いがありますよね。
たとえば英国人のユーモアはやっぱりひねくれていて、ウィット、という言葉がありますけれど、英国人がギャグをいうと、真面目に言っているのかギャグなのか?と、一瞬だけ考えてしまいます。頑張ってついて行けていると個人的には思っていますが。
そういうわけなんで、このベートーヴェンの精一杯の四角四面ユーモアを言葉にするとすれば、前半は生真面目にカタカタ音を立てて動いていたブリキの兵隊さんが、後半になって突然壊れ、目をピカピカ点滅させながらめちゃくちゃ奇妙な動きをしたあげくにばったり倒れておーしまい・・・・という印象をうけます。
英語を愛するブレンデルもやっぱり四角四面なひとという感じはしますよね。
クリックすると第22変奏。0分41秒ぐらいまでです。