蓄音機で録音してみたらこんな音になったよという話。

スターテノール歌手のピョートル・ベチャワという人がいます。ポーランド人です。メトロポリタン歌劇場とかいわゆる世界最高のオペラハウスで、主役とかを歌いまくっている人です。

この人が、最近、蝋管という、20世紀初頭の、エジソンとかが発明した録音技術を使って自分の声を録音してみたという記事がありました。ソプラノのスザンナ・フィリップスとともに。おもしろい。そしてYouTubeにそのときの様子が載っている、と。

うおうお、面白い。でも昔の人達はこんな貧弱な音でも(失礼)うっとりして聞いていたのでしょうね。歌劇場になんか滅多にあるいは絶対に行けないから、自宅やお金持ちの人の邸宅とかで、集まって聞いたのでしょう。そもそも100年前の世の中ってどんなんだったんだろう、というぼんやりとしたロマンを掻き立てられますですなあ。

ちなみにこれがピアノだとこういう感じになります。モスクワ音楽院教授も務めた当時世界最高と言われたパヴェル・パプスト(1854-1897)の演奏。1895年らしいです。123年前!!

もっと聞いてみたいと思った人は、以下のページにいっぱいファイルがありますよ。mp3っていうボタンをクリックすると聴けます。

http://www.cyberbee.com/edison/cylinder.html
いやあ、時代の流れってすごいもんですなあ。当時その場所ではどのように響いていたのか。まじロマンですわ。