コンクール、コンクールと言うけれど(1)

コンクール、すいません、勉強不足なので増えているんだか減っているんだか、ちゃんと調べないといけませんけど、増えているんじゃないでしょうか。

こないだもオルガ・ケルン国際コンクールというのを発見しまして、あらあら、おやおや、まあまあまあ、と思っていた所です。2016年の11月に開催するようです。もちろん開催地はアメリカです。エントリー費用は180ドルらしいので、我こそはと思う方はぜひご参加下さい。まだ詳細は未定のようですが、課題曲はでています。

Olga Kern International Piano Competition
http://olgakerncompetition.org/

まずは参加費を払って、編集していない映像を送りましょう。

コンクールは・・・・そう、参加する方もものすごく準備が必要ですが、運営する方もめちゃくちゃ大変なのはご存知でしょうか。まずなによりもお金、お金、お金。それから人力が必要。

お金の件では神戸のフルートコンクールが話題にのぼりましたが、何千万円もかかるのが普通です。お金が集まらなければ開催できません。

それが、たとえばオルガ・ケルン国際コンクールでは参加費用として180ドルとありますが、そのたった2万ぽっきり×参加人数で集まるお金でまかなえるわけがありません。あるいは聴衆からチケット代金を取るにしたって、数千万も集めることは無理です。

考えてみて下さい。たとえばサントリーホールは2,006席ですが、チケット代金10,000円で全席売れたとしても、たった2,006万円にしかなりません。いや、コンクールは何日もやっていますが、入場料はもっと安いです。しかも予選の初日からずっと満席なんて奇跡は起こりません。最初はガラガラでしょう。少しずつ人が増えていき、、、、ファイナルで満席まで行けばラッキー。

浜松国際コンクールのチケット代は、ラウンドによって変動させていますね。
http://www.hipic.jp/9th/ticket/

仮にチケット代金を平均3,000円と考えたとして。アクトシティ浜松は2,336席ですがまあ審査員席とかプレス席とか考えて2,000席がマックスだとする。2,000枚が2日間売れてこれでやっと1,200万円ですね。まだまだ足りませんよ。浜松国際クラスになると1億ぐらい経費がかかるかもしれませんし。

そう、莫大な金額を提供してくれるスポンサーが必要になる。事務経費、賞金、広告宣伝費など、ありとあらゆることにお金がかかる。企業から、あるいは税金を投入して貰う事になります。

上のオルガ・ケルン国際コンクールでも、勝手な想像ですが、オルガ・ケルンを愛してやまない地元の篤志家たちがいま一生懸命、寄付を募りまくっているんだと思います。

明日に続きます