ヴァン・クライバーン国際コンクールからまたメールがきました。その内容というのが「ファイナル最終日は全米の300を超す映画館でライブ中継を見ることが出来る、予約してね！」でした。ライブ中継は6月10日すなわちファイナル最終日ですね。
うわー、映画館でライブ中継っ！！・・・映画館でライブ中継？・・・観に来る人がいるのかな・・・・？
いきなり脱線しますが、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場も、ライブではないですが日本でも映画館で中継をやっていますよね。これです。わざわざ映画館に足を運んでまで観たい人がいるのかな？と不思議に思っていましたが、10年以上だか続いているということは、採算が取れているのかな、と思います。一度だけ新宿ピカデリーだったかに行ったことがありますが、それなりに人が入っていたのを思い出します。でも・・・オペラとコンクールとでは話が違います・・・かね？
コンクール中継はだいたい5時間半の上演時間予定しているそうです。前日つまり9日の3名の協奏曲の演奏をまず観て、それから10日のライブ中継に入るそうです（ちなみにファイナルは6名。室内楽を2日＝水、木でやり、協奏曲を2日=金、土でやる）。本選で指揮をするレナード・スラトキンのインタビューもあるとか。はい。ニューヨークなど東部夏時間ですと13時からスタート。
この5時間半という上演時間には「結果発表」まで含まれるのでしょうかね・・・。1人あたり45分ずつだったとして、演奏だけで270分つまり4時間半ですよ。休憩もたぶん入るし、発表まで間に合うのか。発表ってだいたい予定時刻よりも遅くなるものなのでちょっと心配ですね（東京で部外者に心配されても困るか・・・）。映画館で、本選だけ聴いて、はいさようなら、になったら残念。・・・いや、そのあたりはきちんと事務局がプランを立てているのでしょう。ここまでお金をかけているイベントだし。うん。多分。
いやしかしいろいろやりますね。クライバーン国際。ネットでライブ中継というのはショパン、エリザベート、チャイコフスキーとかいろんなコンクールがやっていますけど、映画館で中継、というのは初めて聞きました（既にあったという事をご存知の方おられましたら教えて下さいませ）。
チケット代が爆高！
ところで、ついでとばかりにコンクールのサイトをうだうだ眺めておりましたが、チケット料金を見てまたぶったまげました。た、高い！（映画館で観る料金じゃなくて、コンクール会場で観る料金ですよ。）
通し券があるんですよ。プラチナ・ボックス席がなんと3000ドル（33万円ぐらい）、ゴールド席が2000ドル（22万ぐらい）、一番安い席で600ドル（6万6000円ぐらい）いや、行く機会もなかなかないし知らなかったけど、強烈に高いな。一体全体、どういうことだい？
ちなみにプラチナ券の特典は以下の通り
● 全ラウンドと受賞式の座席優先指定予約
● プラチナ券所持者のみの駐車係サービス（オプションと書いてあるから追加料金発生するんでは）
● オープニング・ディナーと、抽選会のチケット
● 休憩時のプライベートスペース
● クロージングレセプションを含む公式なコンクールのイベントへの招待
● プログラムブック
● 優勝者CD
Priority seating for all Competition Rounds and the Awards Ceremony
Valet parking option at Bass Hall for the Competition for Platinum Circle patrons ONLY
Ticket to the Opening Dinner and Draw Party
Private intermission venue
Invitations to official Competition events, including the Closing Reception
Fifteenth Competition Program Book
Competition CD of Fifteenth Competition Gold Medalist
http://www.cliburn.org/competitions/cliburn-competition/2017-competition/tickets/
まあもちろん、それなりにプラチナだから優遇？はされていますけど、それでも3000ドルは高いっすよね。
ファイナル4日間（室内楽2日＋協奏曲2日）のセット券（バラ売りはないみたい）は260ドル（約2万9000円）か150ドル（約1万7000円）。これだってやっぱり高い。いやーこんな金額で売っているというのは・・・売れるからだろうね・・・。アメリカは富豪、好事家が多いんだね・・・。
参考までに浜松国際コンクールの通し券は2万5000円か1万円。高い方（プラチナボックス3000ドル）と比較して現在のレートでおよそ13倍もの差があります。ちなみに浜松の25000円の方（高い方）につく特典はというと以下の通り：
● オープニングコンサート指定席
● １～３次予選全日一般席
● 課題曲作品講座
● 審査委員マスタークラス(２日分)
● 本選指定席(２日分)
● 入賞者披露演奏会(浜松のみ)
● プログラム冊子
● グッズ
