ショパンの子犬のワルツが、あら不思議、世紀末ウィーンに

ショパンの子犬のワルツはご存知ですか。知っている方手を挙げて。ほうほう、だいたいみなさんYESですか。

有名なだけあって、たくさんの録音があるだけなく、いろんな作曲家がアレンジもしています。モシュコフスキとか、ローゼンタールとかソラブジとか、いかにもという人からレーガー、ブラームスまで、意外な名前も並んでます。

で、その中に燦然と輝くのがやはりゴドフスキではないかなと思うわけ。

モシュコフスキは三度とか六度とかが入っていていかにも右手の指のバネが利きますよと自慢しているようだし、レーガーは鈍重な感じがするし、ブラームスもうーつ、って感じですし。

やっぱりゴドフスキは編曲合戦で別格だったんだなと言うことがはっきりわかるんですよ。いろいろ聴いてみたい人はナクソス・ミュージック・ライブラリーへGoすればいいと思いますよ。

で、楽譜も見たくなったらimslpへ。みなさんimslpはご存知ですか。このサイトをご覧のよい子の皆さんはだいたいご存知でしょうね。このサイト、最近15秒待たされるようになりました(有料会員は待たなくて良い)。せっかちな私はついつい、あの細かいカウントダウンの文字をみると、イラッとしてしまうんですが、便利なサイトなので、ひたすらカウントして待ちましょう。

全部が全部あるわけではないですが、子犬のワルツもいろいろな編曲の楽譜が載っけられています。ここです。

http://imslp.org/wiki/Waltzes,_Op.64_(Chopin, Frédéric)

私が若かった頃は、苦労して足を使ってあちこちの楽譜屋を漁って探したものですがね・・・。時代は変化しております。

で、ゴドフスキの編曲ですが、これが見事なわけです。世紀末ウィーンな感じがふつふつと漂ってきます。ウィンナ・ワルツっぽいんですよね。適度に味付けをされた和音、ほどよく加えられたカウンターポイント、嫌みが過ぎないほどに足された装飾音がなんとも心地よい。いいなあ。

とくにナクソスで聴けるフレデリック・ウーエンという方の演奏が、それらしさを強調しているので、よくわかります。有料会員でないと全部聴けませんが。

ボレットやグランテの録音もありますけれど、速めのテンポで行くので、オーケストラで演奏するような、ゴージャスな感じ?っていうのはウーエンのものがおすすめです。でもYouTubeではボレットが一番上に出てくるので、とりあえずボレット、貼っておきます。じゃあ今夜も、寝ましょう!ボンニュイ。

いいっすね。