夏のショパン音楽祭(ポーランド)

ショパン・インスティチュート(ショパン研究所と訳される)から、今年の夏の音楽祭の案内がきました。8月9日から31日までと長い。夏にポーランド旅行を計画している方はいっぺんこの音楽祭サイトもご覧になるとよいでしょう。オンラインでチケットも買えるみたいですよ。

http://en.chopin.nifc.pl/festival/edition2018/

どういう面子が出ているのかとチェックしてみましたが、さすがにショパンのお膝元だけに、豪華な顔ぶれ。有名なピアニストだけで絞りましたが、アヴデーエワ、リシエツキ、ホロデンコ、ダン・タイ・ソン、M.A.アムラン、アンスネス、グローヴナー、オールソン、ドノホー、フレイレ、ゲルナー、レオンスカヤ、リュビモフなど。チョ・ソンジンも出ていますね。

韓国人の関係者に聞いたところによりますと、チョ・ソンジンの出演料ってものすごく高いらしいです。お値段を聞きましたが、ここでは書けないが卒倒するレベル。それでも韓国国内では出演依頼がものすごくあり、かつ、チケットも瞬間的に蒸発するのだそうです。すごい。(ちなみにこの音楽祭はたぶんそんなに高額なギャラは出していないと思われます。)

ブーニンやユンディのようなことにならないといいのですがと口にしたところ、その関係者もそれが心配なのだといっていました。ところでそのチョ・ソンジンが出演するこの音楽祭の公演は、ノセダが指揮するのですが、後半の曲がやばい。

Czajkowski
Symphony No. 5 in E minor, Op. 64

http://en.chopin.nifc.pl/festival/edition2018/concerts/day/5

誰だこれ、と3秒ぐらい考えてしまいました。ノセダも凄いレパートリー持ってるんだな!と変な感心をしてしまうところでした。我々日本人は、アルファベットを使う国はどこでもスペルが変わらないと思い込みがちですが、言語によって名前のスペルも変わることがあるんですよ。この人の場合はもともとがキリル文字だからますます変わる。念のため答えを書いておくとこれはチャイコフスキーです。

ポーランドではCzajkowskiと綴るんですね。英語の場合はTchaikovsky、オランダ語の場合Tsjaikovskiで、ハンガリー語はCsajkovszkij、ドイツ語だとTschaikowskiとなるわけだ。勉強になりますね(すぐ忘れるけど)。