YOSHIKIがカーネギーホールで演奏すると聞いて。カーネギーのレンタル代はおいくらぐらい?

元X JAPANのYOSHIKIがピアノを弾くことはみなさんご存知ですよね。いまYOSHIKIはオーケストラとツアー中ですが、来月、ニューヨークのカーネギーホールでも2日間公演があるそうです。

カーネギーホールといえば、学校でも習うかな?アメリカのクラシック音楽の殿堂ですね。数々のピアニストたちが演奏し、録音をしてきました。ホロヴィッツの1965年のライヴ・レコーディングは特に有名ですかね。あとは私も繰り返し聴いたルービンシュタインの録音とかですか。カーネギーの下を走る地下鉄の音が聞こえたりします。座席数は約2800と、かなり大きい。

カーネギーホールは、しかし、ホールが主催する公演よりもレンタルで公演が行われる方が多いというのはご存知でしょうか。そして誰でも借りられると言う事はあまり知られていないかも知れませんね。

借りればカレンダーに載せてくれます。YOSHIKIの公演もカレンダーに出ていますし、公演の詳細も丁寧に載せてくれているし、YOSHIKIの写真もある。

そしてカーネギーのオンラインシステムでチケットを買えます。見てみましたが・・・残念なことにあまり埋まっていませんね。1階はそれでもなんとか埋まりつつある感じですが2階以降はほぼ残っている。日本のロッカーが、クラシックを演奏に来てもお客を集めるのは超大変だということしょうね・・・。ちなみに日本公演は全公演完売しているとのこと。

閑話休題。カーネギーホールが出来たのは1891年。その時からレンタルをしていて、別にコンサートでは無くても、お金さえ払えば誰でも借りられるそうです。うちのホールにはそぐいませんから、とか言って断られることは、少なくとも表向きはないそうです。明快だ。さすがアメリカであります。怪しげな超能力の集会とかにも貸し出された事があるみたいです。

じゃあいったい借りるのに幾らぐらいするのかなと思って調べて見たところ、公式サイトには料金表が出ていない!情報開示が大好きなアメリカですが、カーネギーはまだ公開していないのですね。不思議だ。(参考までに書いておくと、東京のサントリーホールは平日の午後夜間と借りて220万円。楽屋とか基本照明とかそういうのは込みの料金です。料金表はここ

でもだいたいどれぐらいかかるか、ヒントとなる記事がありました。こことかこことか。どうやら平日で1万4,000ドルぐらいからのようです。この料金はどこまでカバーするのかわかりませんが(ほか細々した費用がどれだけ必要なのかわかりません)、レセプショニストなどの接客関係をホール側に依頼すると追加で6,960ドルかかるとも書かれていました。うひょー、レセプショニスト高すぎる。なので、少なくとも1日借りるのに250万円ぐらいはかかるということでしょうか。二日で500万円ぐらい。

でもってこのコンサートのチケットは最高価格が105ドルですから仮にそれが1000枚売れたら1050万。カーネギーのサイトにオーケストラは東京フィル?と書かれていますが東京フィルを連れて行ったとしてその旅費だけで1000万ぐらいするでしょうから、2日間で少なくとも2000枚ぐらいは売れて欲しいという感じでしょうか。ちょっとざっくりしすぎか。売れているかな。どうでしょう。でもわりとギリギリか、持出しの可能性もあります。

同じくアメリカのボストンシンフォニーを検索してみたら、こちらは公開していました。しかも平日の基本料金が5,400ドル、だいぶ安いな(ほかいろんなチャージが付くので結局200万円近くしそうですが)。

どんどん話がずれていくのですが、高すぎると言えば、カーネギーホールのステージハンド、つまり舞台さんたちが異様な高給取りだという事がニュースになったことがありました。年俸4000万円ぐらいもらっている人もいるそうです。4000万円ですよいいですか、400万の間違いじゃないです。

私もこの件について、カーネギーで歌ったある著名歌手から聞いたのですが、おーい、ステージに譜面台が足りないや、という時に、自分で出そうとするとものすごい勢いで怒られるそうです。自分でやるな!ステージハンドの仕事だから俺たちが出す!俺たちの仕事を取るな!というわけ。4000万円のプライドを賭けて、仕事を奪われないようにしている・・・という事でしょうかね。

このサラリーが高いか安いか議論があったようですが、まあ概ね高すぎる、という意見が強かったと思います。個人的にも、いくらなんでも4000万円は払い過ぎな気もします。クラシックの音楽家はもっと貧乏です。1ステージ20万円貰えるようになるのも大変ですよ。もちろんトップともなればもっと貰えますが、年収4000万を超すクラスの人はごくごく僅か。