ブニアティシヴィリがキャンセル、ハリウッドは怒っているか

ブニアティシヴィリがハリウッド・ボウルをキャンセルしたそうです。病気のため。それは7/12つまり昨日の公演だったのですが、2日後、つまり明日のパリでのコンサートには出演するようです。

キャンセルになったハリウッドボウル:
https://www.hollywoodbowl.com/events/performances/372/

パリのコンサート:
https://www.sortiraparis.com/news/bastille-day/articles/10030-july-14-2018-bastille-day-concert-on-paris-champ-de-mars/lang/en

公式にキャンセルが発表されたのは7/9のようですから、けっこうぎりぎりのタイミングでのキャンセル。病気だそうです。関係者慌てただろうな。でも欧米ではけっこうわりと簡単にみなさんキャンセルするので、慣れているかもしれません。日本みたいに「プロなら這ってでも弾け!」なんて無茶を言う人もいないし。

そうそう、「病気」といってもいろいろあります。熱を出しているケース、緊急手術とかが病気なのはもちろんですが、「弾きたくない」とか、「指揮者と喧嘩した」とか、何か知られるとまずい理由がある場合も「病気」とアナウンスされる事があります。あと、自分の生徒に弾かせたいとかチャンスある若者に出て欲しい、とかいう時も出演者は「病気」になったりしますから面白いものです。(今回のケースがどうこういいたいわけではありませんので念のため。)

12の公演をキャンセルして14日に演奏するっていうのもちろん何の問題もないですけれども、ネットで何でも調べられるご時世ですから、パリは弾くのか、となんとなくもやもやした気持ちになる人もいるでしょう。

このタイミングで入って行ったアブドゥライモフはチャンスをゲットしたわけです。ただ、ブニアティシヴィリを聴きに来る層とアブドゥライモフを聴きに来る層はあまりリンクしないような気もします。(この二人に共通することが一つだけあるとすれば、それは名前が覚えにくいことです。難しい名前だね。)ドゥダメルが聞ければいい、という人ならともかくブニアティシヴィリ目的でチケットを買った人は残念でしょうね。

ロサンゼルスは5月8日にユジャ・ワンのキャンセルもあったので、お客さんが怒っている。このツイート。

そんなに怒らなくてもという気はしますが、怒られてもしょうがないか。払い戻しについては書かれていないので、原則払い戻さない対応をするのでしょう。ならますます怒っちゃうかも。