ショパン国際コンクールで優勝したからと言って、その将来を約束されているわけではないことはピアノに詳しい皆様ならご存知でしょう。
とはいえ、ものすごく大きなチャンスであることには間違いありません。日本からも絶大な引きがありますからね。行ったことが無いのに知った口を利きますが、ショパンコンクールの会場は日本人のお客さんで溢れているそうです。日本人はショパンコンクールが大好き。
とまれ、コンクールはあくまでも通過点です。一気にどん、と上に押し上げてくれる効果はありますが、その後がもっと大事。
ショパンコンクールの最も残念な例はブーニンでしょう。完全に消えてしまいました。つらいですね。はっきりいってバブルの日本がブーニンをつぶしてしまったのでその責任を日本人として感じざるを得ません。
それはともかく、ブレハッチ。2回だけしか生演奏を聴いたことがありませんが、そして私のようなものがいうのも僭越な気が致しますが、とても才能があるピアニストだと思います。繊細ですよね。繊細。なんていうか、こう、小声でそっと話をしているのだけれども、でもちゃんとくっきりと聞こえて、話の内容がすっと心に入ってくるような感じ。がなり立てるタイプではないです。どちらかというと、しっとりじーんと感動します。
最近、ブレハッチの名前を見ないなと思っていました。日本ではジャパン・アーツ、独・オーストリア・イギリスはシュミットというところがマネージメントをしています。大手ですよ。その他ヨーロッパ各国、いろいろな事務所と契約していますが、ワインシュタット(ベルギー)やセシリア(スイス)など有名どころ。
おそらくはシュミットをメインの事務所にしているんではないかと思います。
シュミット知らない、という方のためにサイトを貼っておきますね。
http://www.kdschmid.de/artists/category/instrumentalists.html#kuenstler-267
ピアニストではウチダ、ソコロフ、フォークト、ペライア、ブロンフマンなどの名前があります。
で、シュミットのサイトを見ていますと、ほとんどブレハッチのページは更新されていません。本人のサイトもあまり更新されていない。
本人のFacebookページもあまり更新されていませんが、ぽつぽつと本人のコメントがあって、それによりますとどうやら今年は「いろいろな曲を勉強する年にする、だからコンサートはとても少ない」という事なんだそうです。
ブレハッチのFacebookページ
https://www.facebook.com/rafalblechacz/
更新されていないブレハッチの公式ページ
http://www.blechacz.net/
大丈夫かブレハッチ、戻ってこられるのか。繊細そうな人だけに、きれいに戻って来て欲しいところであります。