幼児連れでラジオの公開収録をすると、どうなるか

リーズ国際で優勝したアレッシオ・バックスというピアニストをご存じですか。イタリア人で、ニューヨークに住んでいるそうです。そのバックスがアメリカのラジオ局の公開収録に、2歳に満たない自分の子どもを連れてきている、という思わずのけぞる動画がありました。2年ぐらい前の動画なんですが。

クラシック音楽って、子どもと一緒の鑑賞はなかなか難しいものがあるんですよね。子どもは飽きっぽいし、音を立てるし、声を出します。クラシック音楽のコンサートは静かにしていないといけない。なので、子連れはちょっと・・・ということになるわけですが、このラジオ局も本人も、なかなか思いきったことをしたと思います。

子どもが騒ぎ出したらどうするのか、というリスクを恐れず、大胆にもパパの横のソファーに22ヶ月の娘を置いて収録してしまった。ああ。奥さんもピアニストで一曲参加しています。もし子どもが騒ぎ出したら連れ出す、という条件はついていたと思いますが、10分程度、かなりお利口に聴いていました。こういう時って女の子のほうがお利口なのかな。いや、子どもによるか。

たぶんどれも娘が好きな曲なんでしょうかね。途中で「ママも一緒?(Mama, too?)」とか「練習しないで (No practice)」って言っているのがスーパーかわいい。それから時折聞こえて来るよくわからない言葉もスーパースーパーかわいい。

クラシック音楽って、ある程度以上の年齢層が多くて、小難しい顔して聴いている、という敷居の高さが絶対的にあるんですよね。でもこうやって気兼ねなく?こどもと一緒に楽しむ、みたいな姿勢が今後は求められますよね。でなければ今後のクラシック音楽界はひたすら尻すぼみだ。