今月バレンボイムがつつがなく75歳を迎えます。というわけでいろんなイベントが考えられている・・・かどうかは知りませんが、少なくともmedici.tvは祝ってくれているぜ。
https://www.medici.tv/en/partners/daniel-barenboim-event/
バレンボイムの映像105個をまとめてご紹介してくれているわけ。なのでバレンボイム好きのあなたは片っ端から見て行くべし。といってもさすがにオペラとかはないし、3分しかないコマーシャルフィルムとかもありますんで、105といっても死ぬほど消化できないわけではないですけど、そこまで熱心なファンではないねもねも舎的にはさすがに全部見る気にはなれない。
バレンボイム嫌いのあなたは一つも観なくてよろしい。いや、それはうそ。本当はちょっとぐらいは観て欲しい。だって、どんなにアンチがディスろうとも世界のトップの一人だし。頭は強烈にいいし。回転も速いし。何カ国語も操れるし、オケからも尊敬されているし。
ピアノの発音が悪い、そもそもろれつ回ってない、というご意見、ごもっともだと思うんですが、頭が良すぎるのと忙しすぎるのとが重なってしまっているんですよね、多分。何カ国語も話すから言語のスイッチが替わるのが時間かかるとも聞いたことあります。
そう、もう弾けない、というのとは違うのだよバレンボイムは。多分(自信ない)。
というわけでとりあえず無料で誰でも見られるメータとのインタビューフィルムを見てみましょう。うん。
https://www.medici.tv/en/documentaries/barenboim-mehta-a-harmonious-friendship/
メータによりますと初めてバレンボイムに出会ったのはバレンボイムが12歳の時だそうです。舞台上で少年バレンボイムがシューマンの交響曲を指揮しているのを観たらしく、それ以来の友人らしいです。(メータはバレンボイムの6歳年上です)
それにしてもすごいな。12歳で指揮しちゃうのかどういう頭の構造しているのか。フルトヴェングラーの前でピアノを弾いたのは11歳だったっけ?・・・12歳のバレンボイム少年と18歳のメータ青年はいまや75歳と81歳。63年のつきあい。うむ、夫婦より長いな。
夫婦よりといえば・・・バレンボイムはジャクリーヌ・デュプレと結婚していて、その後はエレーナ・バシュキロワと結婚していますよね。ヴァイオリニストとして活躍しているマイケル・バレンボイムはバシュキロワとの子。各地で共演しているし、ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラのコンサートマスターもさせている。
ただ、マイケル・バレンボイムはデュプレが亡くなる前に生まれていて、それだけはどうだかなあ、と、思ってしまいます。複雑な気分だろうな。もし自分が同じ立場だったらどう思うかな。