舞台裏を見てみたいと思うのは人の子なら誰でもわりとそうだと思うんです。クラシック音楽のコンサートでも、その裏側はどうなってるんだろう、と思うことはないですか。
ドアが開いて、演奏者が出てくる、その裏側が見てみたい・・・。
会場にいる限りそれは絶対に無理なんですが、中継映像ならそれは不可能ではない。
むしろ中継映像は、たとえ生放送であっても、直接会場にいるわけではないので、その場の雰囲気はわかりません。なので、その代わりに中継映像にしかできないことを追い求めるのは当然のことですよね。
エリザベート国際コンクールの映像を制作したのは、多分ベルギーの公共放送であるRTBFだと思いますが、今回が初めてかどうかわからないですが、映像にバックステージが映っていました。上の画像はそのキャプチャです。
今時は他のコンクールの中継映像でもそうなのかな?でもファイナルで新曲+協奏曲を演奏する(つまり、いったんピアニストが舞台袖に戻ってくる=カメラを回すチャンス!)むちゃなプログラムを要求するコンクールもあまりありませんよね。なおチャイコフスキー国際のファイナルは協奏曲2曲。ショパン国際は1曲。
ホールの客席から見ると扉の向こう側、そこにもカメラが1台あり、舞台から戻ってきて休憩するピアニストたちを映していました。これはピアニストは落ち着かないだろうな・・・。あ、カメラだ、とカメラに気づいてそっぽを向いちゃう人もいましたし。でも見ている側にとっては印象的な、わりと効果的な映像だなと思いました。(今観返してみましたが、チャイコフスキー国際のバックステージにもカメラがいました)
へー、タオルで顔を拭いたり、水を飲んだりするんだね(当たり前か)。
こういうことを始めたのはニューヨークメトロポリタン歌劇場ですね。幕間で、歌ってきたばかりの歌手たちを映したり、歌手たちにインタビューをしかけたりする、というもの。初めて見た時はびっくりしました。え、インタビューもやっちゃうの?しかもちゃんと答えてるし。そういう契約を結んでいるんでしょうけれど、よくオッケー出したなと思いました。
ただオペラの場合出演者は常に舞台にいて歌っているわけではないから、インタビューも負担ではないかもしれませんが、ずーっと出ずっぱりなピアノのコンクールの場合はインタビューはさすがに無理かもしれませんね。インタビューは聞いてみたいけど、ほっといてくれやー!という人も多そう、というかほとんどの人は終わってからにしてと言うんじゃないかな?