あり得ない場所でのコンサートを探してみるシリーズ:アムステルダム運河編

あり得ない場所でのコンサートって、みんな好きだと思うんですよね。うわ、ないわ-、これ。そういうのって、いいですよね。盛り上がっちゃう。にゃんにゃん舎、じゃなかったねもねも舎はそういうの好きですよ。堅いことは言わないで楽しもうぜ。

というわけで本日ご紹介する意外な場所。アムステルダムの運河沿いでの屋外コンサートなんて、どうです?1992年。コンサートのタイトルはずばり「プリンセン運河コンサート」。演奏はシューラ・チェルカスキー(1909-1995)。

シューラ・チェルカスキー懐かしいですね。日本に何回も来ましたよね。私も聴いたな。1992年っていえばチェルカスキーは既に82歳とか83歳とかなんですが、映像でもまだ元気そうななのには驚きますよね。さすがに指の回りはだいぶやばくなっているが、80過ぎたいい年こいたじいさまがモートン・グールドとか弾いちゃうか普通。お客さんも大喜び。拍手に混じって船の汽笛がかなり派手に鳴り響くのも、ふざけてていいよね。窓によじ登って聴いてる人とかもいるし。

そしてチェルカスキーの最後のアンコールも渋くて、それが何とショパンのタランテラですよ。タランテラっていえばショパンの全作品のなかでもかなり地味な所に位置する作品なんですが(わりと弾きにくいんだこれが)、そんなの最後に弾くか普通。

しかもお客さん大受けだし。面白くてしばし見ちゃった。