ご来場の皆様より大変ご好評をいただきましたこと、心より感謝しております。せっかくなので今夜は反省会をしましょう。
反省なきところに進歩なし(適当)。
演奏して頂いた高橋アキさんからも、実は15年ぶりに弾く曲もあったけれど、こういう機会がもてて良かった、と仰って頂けました。ちなみに15年前というのは何だったかといいますと、武満徹没後5年で全曲を演奏された時、だそうです。会場は、今はなきカザルスホール!ほう。
終演後はそんな会話を含め、関係者でねもねもとパスタやらシャンピニオンやらを頂戴しながら打ち上がったりしていましたが、また実に濃い、あまりに濃い内容のお話がありました。
公演の最後の、池辺さんとのトーク時に飛び出した秘話をさらに50000倍ぐらい濃くしたようなお話が右へ左へ飛び交い、いいんですかそんな事やあんな話まで、と、赤ワインも多量に注入されるうちに、多いに赤くなったり青くなったり、愉快になったりした我々でした。
それにしましても、当舎の(ややいい加減な)リサーチによりますと、武満徹没後20年の今年、ピアノ曲だけにフォーカスした公演は都内近郊でも、いや、日本全国、ひょっとすると全世界でもこの公演だけだったかもしれないと思っております。そういう意味でも注目していただけたのかな、よかったな、と思っております。
140名しか入れない場所でやるとは何事だ、もっと大きいところでやりなさいよ、とお叱りの言葉も頂戴致しました。チケットが早々に完売致しましたことは、私どもとしましては非常に嬉しく思っているのですが、結果として予想を相当上回る数のお客様からお問合せを頂き、お越し頂けなかったお客様が多く発生してしまったことは残念であり、申し訳なく思っております。
お越し頂けなかった多くの皆様にここで改めましてお詫びを申し上げます。これは今後のねもねも舎主催事業開催の時に活かして行きたいと考えております。
たいした実績もないくせに偉そうに高橋さんに出演を依頼してしまい、そして承諾も得てしまい、おまけに池辺大先生にもまでご出演いただいて、ついうっかり公演を実施してしまいました。ご協力をいただきました関係者各位にここで深く御礼申し上げます。
またどこかでお会いしましょう、ねもねも舎は永遠に不滅です。いやそれは言いすぎましたすいません(早くも弱気)。
ちなみに昨日弾かれたコロナと言う曲は内部奏法を含む曲です。この曲の演奏は簡単ではありません。なによりもピアノの所有者(=ほとんどの場合ホール)の理解を得ることが必須ですが、内部奏法に理解があり、かつ内部奏法経験の豊富な調律師の立ち会いのもと、適切に行わなければ、ピアノを傷める可能性があります。内部奏法、とくにスタインウェイDという最高級モデルでの内部奏法は、通常は「出来ない」「ダメ」と言われるので、コンサートでの演奏をお考えの方はお気をつけ下さい。
でも、内部奏法を含む面白い曲、ありますよね。今度は内部奏法だけのコンサートとか、やってもいいかもしれないね、そうだね、いいね、という話にもなりましたが、実現するでしょうか。
何か面白い案、ないか。そういえば来年はジョン・ケージの没後25年だナ・・・。