今日と明日、ローラン・カバッソ、フォル・ジュルネ出演

今日は2016年の2月3日、つまり節分の日ですが、今日と明日、フランスのナントで開催中のフォル・ジュルネ音楽祭に、ローラン・カバッソさんが出演します。日本でも東京、金沢、新潟でゴールデン・ウィークにやっている音楽祭の本家本元ですね。ナントは公演数も非常に多いです。

今日カバッソさんが弾くのはベートーヴェンの「月光」とJTアートホールでも弾いたドビュッシー「映像」第一集、ラヴェルの「鏡」からと、ドビュッシー「喜びの島」

明日のプログラムは先日名古屋と世田谷美術館で披露した森のプログラムです。両日ともにチケットはまだあるようですので、今ナントにいる、という奇特な方、ぜひ足をお運びください。それぞれ上のリンクからチケット購入可能です。7ユーロ。

リヒテルの運転手が始めた音楽祭

ところで、このフォル・ジュルネのプロデューサー、ルネ・マルタンはその昔、リヒテルの運転手をしていたそうですよ。面白いですね。リヒテルとヨーロッパ中をドライブしていた。リヒテルが、その街のことを気に入ればそこでいきなり2日後にコンサートをする(そしてチケットはもちろん売り切れる)、みたいなそういうめちゃくちゃな(面白そうな)体験をしていたようです。

そんな体験があったからこそ、型破りな音楽祭を企画できたのかもしれません。毎年、日本のフォル・ジュルネでも出演者が結構ギリギリまで決まらないようですが、ぎりぎりまで、よいプログラム、よい演奏家を探して、どんどん入れていく、という姿勢は見習わないといけませんね。

クラシック音楽では通常、2年ぐらい前からプログラムや出演者すべてが決まっている、というケースも多く、ダイナミックさに欠けるかなと思うことも、時としてあります。フォル・ジュルネは、そうようなものでは全くない、ということです。(関係者は気をもんだり、振り回されたりして大変かもしれませんが)

カバッソさんの出演依頼も、本当に急に来たそうで、準備が大変だと言っていたのだそうです。頑張ってえ。