ロンドンの新しいホール(のコンセプトデザイン)が危険すぎる件

ラトルが強く主張し、いろいろな人達を巻き込みながらできるの?できないの?と誰もが疑心暗鬼だったロンドンの新しいコンサートホール。金がない、場所がない、などいろいろ言われている。

コンサートホールはクラシック音楽が斜陽となっているこのいま、日本にいる一個人としては、またホール、作るの?という感じがしないでもないのですが、ロンドンにはともかくまともなオーケストラ用のコンサートホールがないと言われ続けてきたわけですから(いわゆる2000席クラスの「大ホール」で素晴らしい音響を持つホールがなかった)、やっぱりほしいのでしょうね。コンセプトデザインができてきたということはまた実現に一歩近づいたということでしょうね。

そのコンセプトデザインがこちら。

どうです?うお、建物透明なのか!ガラスふくの大変そう。

いわゆるヴィンヤード型、ってやつですね。ワインの畑みたいな、っていうやつです。サントリーホールみたいなやつです。あちこちに小さな座席の塊があります。よく見れば、オーケストラの後ろ側の席も相当な数があります。オーケストラはかつてなく、ホールの中心に近い場所に位置することになるのだ。おもしろい。

それにしても客席のブロックはかなり細分化されていますね。現実的なことを考えると、案内する方も困っちゃうしお客さんも間違いなく混乱する。

自分の席どこだっけ?どの扉から入ればいいのかわからない。ここかな?あれ違う?ここかな?やっぱり違う。そもそも自分がいま何階にいるんですかねーということにまず間違いなくなろうかと思います。

まあそうやってはてなマークいっぱいで建物をうろうろするのも楽しいものでしょうけれど。休憩のときなんかに意味なく歩き回ってしまいそうだ。

ところで上のコンセプトデザインをよく見ると、手すりとかがないっすね。これ、普通に足元がすかすかしてる=落ちそう=怖い!!=日本では受け入れられなそうなデザインですね。コンセプトデザインだから手すりは描かれていないだけなのかもしれませんが(そう思いたい)、でも手すりとかがあったらそれはそれでごちゃごちゃしそうな気もします。

いや、でもやっぱりこれどう考えたって手すりなかったら人が落ちる。危険すぎる!!ペケペケ!!