メニューインと言えばヴァイオリニストのメニューイン。晩年は教育者や若い音楽家のためのパトロンとしての活動の方が目立っていまして、メニューインに目をかけてもらった、とか、メニューインに認められたなどという事を自分のプロフィールに書いている人もそれなりの数で、います。
メニューインの名前がついた若いヴァイオリニストためのコンクールもありまして、このコンクール出身のヴァイオリニストも少なからずいます。また今日これから書く音楽祭もあります。スイスのグシュタードという超高級リゾート地で開催される超豪華音楽祭です。
ベルリン在住の私の友人の音楽家に聞いたところ、ヨーロッパでも特に豪華な音楽祭に属するそうです。メニューインと、あとはヴェルビエ音楽祭と、ルツェルン音楽祭、あと名前を忘れたけど豪華客船、この辺りが豪華なのだそうです。
あ、思い出したMS Europaだ。そういう名前の豪華客船なんだそうですよ。つまり船上のエンターテインメントとしてのクラシック音楽コンサートのプログラムがすげえ、と、そういう事なんだと思います。
ふーん。
というわけで来年のメニューイン音楽祭のプログラムを見てみましょう。ピアニストだけに限定しますが、以下の名前が出ていました。
https://www.gstaadmenuhinfestival.ch/en/program-and-tickets/edition-2019
Khatia Buniatishvili, Piano
Seong-Jin Cho, Piano
Yuja Wang, Piano
Polina Leschenko, Piano
Sir András Schiff, Piano
Bertrand Chamayou, Piano
Marie-Ange Nguci, Piano
Menuhin’s Heritage ArtistYuja Wang, Piano
Fazil Say, Piano
Miyako Arishima, Piano
Rafal Blechacz, Piano
Gabriela Montero, Piano
Alexander Melnikov, Piano
N. N., Piano
Adam Laloum, Piano
Francesco Piemontesi, Piano
Kristian Bezuidenhout, Fortepiano
知らない名前が誰一人いないという、さすが豪華音楽祭であります。
でもN.N.っていうのは知らないや。謎の匿名ピアニストなんでしょうか。・・・ではなくてNomen Nescio ノーメン・ネスキオーさんの略なんですよ。・・・うそです。まだ決まってない、という意味のラテン語の表記です。海外のサイトを回遊しているとよく見る表記ですね。知らないピアニストではないので要注意(回りくどくしょうもない話をして申し訳ありません)
来年のメニューイン音楽祭はPARISというのがテーマのようです。なのでベルトラン・シャマユがアーティスト・イン・レジデンス。パリで今もっとも注目すべき若手ピアニストという位置づけなのでしょうか。
あとマリー=アンジュ・グッチと有島京が「若手デビュー」の枠で出演。
マリー=アンジュ・グッチは今年のフォル・ジュルネに来てたから聞いた人もぽちぽちおられるでしょう。
有島さんは2015のショパン国際にも出ていた、ぐっと来る、ヨーロッパで受けしそうな個性的なエキゾチックな外見を持った人。このチャンスをがっちりつかんでさらに活動が広がるように頑張って欲しい。桐朋の高校を出て大学に行かずポーランドへ、しかもワルシャワじゃなくて小さな都市へ行ったひとです。世界が君の舞台だ。がんばれがんばれ!